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2009年03月02日

雇用のミスマッチ(7)芸能人起用のニュース番組

そういえば、以前、ラサール石井氏を起用したニュース番組に関して記事を書き、たまたま日本語に訳したので、下記に掲載したい(先日、みの氏に言及したので)。

Japanese TV journalism gets a celebrity makeover
2005.6.16 米クリスチャン・サイエンス・モニター紙
芸能人起用による日本の映像ジャーナリズムの変貌
記者 神林毅彦
東京---中国の呉儀副首相が小泉純一郎首相との会談を突然キャンセルして、日本を後にした先月後半、多くの人々はアジアの2大国間の亀裂が深まっているもう一つの徴候だと見た。
他のニュース番組同様、東京の“イブニング・ファイブ”(TBS 16:54-18:55 一部地域を除く)は番組で副首相の会談キャンセルを取り上げた。しかし、著名なコメディアンであり、そのニュース番組の司会者でもあるラサール石井氏が、その60代の女性副首相がなぜいまだに独身かということに関する疑問を口にした時、彼は会談取りやめに関する議論をニュースとはまったく関係ない領域に持っていってしまった。
石井氏は東京版ジョン・スチュワート(注1)を演じようとしているわけではない。有名人ゴシップと重大なニュース混ぜ合わせの2時間番組である“イブニング・ファイブ”は、視聴率を上げるために芸能人を起用している最近のニュース番組の一例だ。 
競争は熾烈だ。昨年、テレビ朝日は局の主要ニュース番組(報道ステーション)のアンカーに著名な司会者である古館伊知郎氏を起用した。TBSでは、今のところ、ラサール石井氏を起用したとはいえ、イブニング・ファイブの視聴率は上がってはいない。
石井氏や古館氏のような芸能人アンカーの登場は日本のジャーナリズムの長年の問題を悪化させていると専門家は言う。大メディアは、記者クラブ制度による権力との共生関係に関して長い間批判されてきている。
日本のニュース番組がエンターテインメントの方向に向かっていくのと同時に、日本と中国の関係が最悪になってきている、とも専門家は指摘する。
テレビ局は「アジアとの関係はいまテレビが真面目に考えない風潮をつくり、それを拡大している」と日本の政治とメディアの批評家である森田実氏は言う。
日本では、アメリカのような深く浸透したジャーナリズムの伝統がない。芸能人を起用することによって、メディアは「今まで以上に問題提起を怠るでしょう。このことは、彼らが権力によって簡単に操られるということを意味するのです」と京都の同志社大学でジャーナリズムを教える浅野健一教授は言う。
アメリカ人が軽薄、取るに足らない、性差別主義だと思うコメントでも日本の視聴者は大目に見てしまう傾向がある。先日、“イブニング・ファイブ”の放送の中で、2008年の大統領選においてローラ・ブッシュとヒラリー・ロドム・クリントン上院議員の争いを予想する一コマがあった。そこで、石井氏は「お二人ともとてもお美しいですねぇー」と付け加えた。
芸能人アンカーの出現を専門家は懸念している。「ニュースが完全にエンターテイメントになってしまう始まりかもしれません」とカリフォルニア州立大学サンディエゴ校のエリス・クラウス教授は言う。
日本の視聴者は気にかけないようだ。石井氏は良いと思う、と吉田氏(一般視聴者)は言う。「彼は我々が聞きたいと思っている質問をゲストに聞いてくれています」吉田氏はニュース23のアンカーである筑紫哲也氏のようなジャーナリストは好まないと言う。「エリートっぽい態度が好きでないのです」
さとこさんという一般視聴者は石井氏のインタビューはわかりやすく、彼は感じが良く、ユーモアもあるという。しかし、彼女や他の女性は家事をやりながら見ているため、それほど注意してニュース番組を見ていないという。
日本の映像ジャーナリズムに対するまた別の批判は、芸能人アンカーのコマーシャル出演をテレビ局側が制約しないことだ。例えば、石井氏はアメリカの生命保険会社のCMに出演している。しかも、そのCMは時々彼のニュース番組の間に流れるのだ。アメリカだと、利害の対立だと考えられるだろう。しかし、TBSは報道局がニュース番組の編集権を握っているという理由で問題視していない。
しかし、森田氏のような批評家は納得しない。「彼らの社会的役割の一つは市民を教育することです。しかし、彼らにはその役割がまったく欠如しているのです」
大メディアは社会に対して圧倒的な影響力を与えているにもかかわらず、「自分たちの仕事(ジャーナリズム)を真剣に考えていません」と浅野教授は言う。日本では「ジャーナリズムはほとんど存在しなくなってきました」

(注)ジョン・スチュワートは、ニュース番組をまねたアメリカの人気コメディ番組「デイリーニュース」の司会者。






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