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2009年04月25日

「公然わいせつ」で逮捕がトップニュース


 昨晩9時のNHKのトップニュースは一人の芸能人の「公然わいせつで逮捕」。合計10分ほどこのニュースに使っただろうか。このテレビ局って公共放送ではないのか?

一人の芸能人がどこでどのくらい飲もうが"Who cares?"(そんなことどうでもいい)と言いたい。しかし、それを「ニュース」にするだけでなく、トップに持ってくる「報道番組」ばかり。しかも、この芸能人の逮捕にコメントした大臣の「最低な人間」発言がまたまた「ニュース」になる。大臣もメディアのレベルも....、いや、やめとこう。

テレビ朝日の報道ステーションのトップニュースもこれ。10分以上も延々と続けた。新聞やテレビを見ない人が増えている今、大手メディアの間での競争は熾烈。競争に敗れないためには同じニュースを扱うのがよいと考えるのだろう。

私たちの生活にこのニュースは何か関係があるか。自殺者が11年連続で3万人。1日平均約88人(2008年)が自殺で亡くなっているこの社会で。

では、「何をニュースにするんだ」と言われたところで、その議論をしていないからわからない。「メディアリテラシー」は強調するが、ジャーナリズム教育は強調しない、「メディア学」でも。

なぜか?日本のメディアのレベルが低いことが分かってしまうからだ。また、ジャーナリストの特権を自分たち大手メディアの利益のために利用していることもばれてしまう。本来、ジャーナリストの特権は公共の利益のために使われるもの。

次の本はアメリカでは広く読まれている書を日本語に翻訳したものだが、あまり知られるとまずいのだろうか、推薦している人が少ない。メディア学の専門家でも読んでいないのではないか。このくらいの本を書ける人が日本に必要。専門家ではなくても読みやすい書だと思う。



「ジャーナリズムの原則」
ビル・コヴァッチ、トム・ローゼンスティール著


加藤岳文、斎藤邦泰(訳)
日本経済評論社 2002年12月発行 



冒頭の部分を少し引用。


「ジャーナリズムの原則は、地域社会の持つ力をまのあたりにするわくわくとした気持ち、私たちのまわりのものごとがどういうしくみなのかを知る興奮、私たちの近隣でなにかものすごいことが起きていて、人びとと話合い、それに対応することができるとわかる感覚、要するに、地域社会を密接にし、人びとが自治することができるという概念に生命を与える原則なのです。」

「公然わいせつ」で逮捕をトップニュースに持ってくるべきか?このニュースが地域社会を密接にするのか?人々の自治に関係あるだろうか?

  


2009年04月23日

『戦争を止めたい― フォトジャーナリストの見る世界 ―』

ぼくがお世話になっているフォトジャーナリストの豊田直巳さんが新刊を出版しました。戦争が勃発するかなり前からイラクで取材、大手メディアが報道しない現地の状況を伝えてきました。

以下、豊田さんからのメッセージです。

『戦争を止めたい―フォトジャーナリストの見る世界 ―』(岩波 ジュニア新書)

いまどき、流行らないと言わないでください。こうしている間
も、私たちが眠っている間にも、「何処と知れず」ではなく、
公然と、カメラの前でさえ「戦争」が続いてるのですから。
しかし、目をつぶれば、いいえ、テレビのリモコンを触っただ
けで、まるで「戦争」の方がバーチャルだったかのように、眼
前から消えて、画面には刹那を「楽しませる」無数の映像が流
されてきます。インターネットに接続したコンピューターの前
に座れば、まさに「情報の洪水」に流されそうです。
それでいながら、よく耳にするのは「何が起こっているのか、
よくわからない」というつぶやきです。わからないはずです。
「情報」番組ですら「わかりやすい」という決まり文句の下に
、一番大切な問題を切り落としてしまっているのですから。
「では、何が大切か?」とお思いの貴方。そういう貴方にこそ
、そのヒントになる現場を紹介したいという思いからスタート
したのが、本書です。成功しているか否かは、お読みになった
貴方の判断に、お任せするしかないのですが・・・。
サブタイトルに「フォトジャーナリストの見る世界」と付しま
したとおり、写真は扉を含んで81ページ分、全59点ですので
、「気分は写真集」のような感じにもなっております。
是非、お手にとってご覧いただき、お気に召しましたら、ご友
人にもご紹介いただければ、嬉しく思います。
ということで、拙著を宣伝する「恥ずかしさ」も省みずの、お
知らせとお願いです。
豊田直巳拝
豊田氏ホームページ
  


Posted by take at 20:49Comments(0)読書

2009年04月22日

「なぜ授業料を3回も払わなければいけないの」

昨年知り合った20代前半のN君は話していておもしろい。彼は英語もそこそこできる。高校のとき、担当の英語教師があまりにもひどい教え方をするので、クラスメートの前で授業中何度かやりあったという。とくに、その教師の分詞構文などの説明はまったく下手で、放課後、彼がクラスメートに分詞構文を教えたこともあったそうだ。
(分詞構文はけっこう教えやすいと思う。)

彼は公立高校に通っていたので、そのような教師は「税金ドロボー」だという。もし、彼が私立高校に通っていたら、授業料を2度払っていることになっていただろう、という。しかも、なかには予備校に通っている私立高校生もいるので、授業料を3回払うことになると主張する。

「中学校や高校の教師がしっかりすれば、予備校や塾に通う必要はないんです」

もう何十年も前から言われていることだ。

しかし、彼を担当した英語教師はほとんどが「ダメな」教師だったという。あまりにもひどいので、彼の家族も学校に文句を言いに行ったという。そして、そのうちの一人はN君が通っていた学校を去った。別の学校に異動になったらしい。 彼が私立高校生で、放課後、予備校に通っていたら、「なぜ授業料を3回も支払わなければいけないの」と言っていただろうと話す。

豊島区の私立高校に通っていた別の生徒は、英語の教師の発音があまりにもひどいので英語が嫌いになったという(ぼくも気をつけたい)。彼女は海外でホームステイしたことがあり、小さい頃から英語の勉強に熱心だったので、わざわざ「英語教育に力を入れている」その私立高校に入学した。この学校の授業料は安くないが、彼女の家族はとくに文句を言わなかった。日本の消費者はおとなしい。
  
タグ :英語教育


Posted by take at 11:06Comments(2)消費者

2009年04月21日

雇用のミスマッチ(11)自分の教授の年収

ミシシッピ大学に留学していたとき、大学の図書館で興味深い書類を発見した。公立の大学であるため、大学に関するあらゆる情報が開示されており、見つけたのはその一部だった。それは全職員の年収一覧だった。清掃の仕事をする人から総長、学長、学部長、教授などすべての職員の名前と年収が書かれた書類が図書館のデスクの手の届く場所に置かれていた。

うわさには聞いていたが、あまりにも低いので驚いた。当時、1千万円を超えていたのは総長だけ、ジャーナリズムの学部長でも年収約750万円ほど、自分を担当していた教授は550万円。彼女は12人の大学院生の論文を担当していた。彼女の論文も出版しなくてはならないので、とても多忙だった。それでも、学生との面談の時間を多く取ってくれた。日本の一部の大学教授のようにCMやバラエティ番組などに出演して、もうひと稼ぎすることなど考えられない。

「教授」ではなく一般の講師は300万円前後だった。生活費の安いミシシッピではそれで十分だと思われるかもしれないが、大学の町のオックスフォードの生活費はおそらく州内で一番高い。市中心部から離れた場所に住んでいる教授や職員も少なくなかった。

なぜ、今頃、このような話をしているかというと、最近、ミシシッピで出会った友人と話していてこの話題になったからだ。また、別の友人に日本の大学教授は高給取りだという話をされたためでもある。ミシシッピの大学教授は高給取りではなかったが、「教授」になるまで多くの論文を書く必要もあり、競争も激しかった。論文をあまり書かなくても「コネ」で教授になれる人間が存在する日本とは大きく異なる。あくまでもフェアだ。

それにしても、学生はかわいそうだ。ほんとうに学生はかわいそうだ。学費を出している人も大変だ。  


Posted by take at 14:48Comments(0)雇用

2009年04月21日

「エッチ」とはどこから来たのか

「エッチする」という言葉を使う人がとても多い。幅広い年齢層に使われている。最近は子どもまで使っている、意味を分かっているのかどうかは不明だが。自分は使わないので、気にしなかったが、そのもともとの意味を知って、ちょっと驚いた。あまりたいしたことではないけど、あまりにも多くの人が使っているので、JanJanに書いた(ニュースとしてではなく)。アメリカで、よく使われるmake loveとあまりにも違いすぎる。

「Hの意味を知っていますか?」  
タグ :社会


2009年04月15日

痴漢の報道と日本人のイメージ

J-CASTニュース 「防衛医大教授の痴漢に『逆転無罪』判決」

日本の人々が知らないところで自分たちに対するイメージがつくられている。日本の「女性専用車両」のニュースは海外ではかなり報道されてきた。あまりにも報道されたので、最近はなくなったかもしれない。数年前、サンフランシスコで休日を過ごしていたとき、地方局のニュース番組で唯一の国際ニュースがこのニュースだった。唯一の国際ニュースが!アメリカのメディアに対して怒った時は闘ってきたが、さすがにこのときは休日だったのでやめた。

このニュースは、日本人に対する固定観念を助長する。日本人男性は、海外では、もちろん国内でも「スケベ」だと思われている。「かおる姫」さんで大騒ぎするメディアを海外から来ている人はどう思うだろう。インターネットで日本語のサイトにアクセスしている海外の人々はどう思うだろう。

そう、我々が映像から得るのは情報ではない。イメージだ。つまり、テレビのニュースを見ても情報はほとんど得ることができない。イメージを得ている。彼らは勝手に「現実」をつくりだしている。最近はそこに芸人や役者が入ってくるから、話にならない。

「テレビのニュースから情報なんて得られるわけないだろう。映像からはイメージしか得られない。そんなの当ったり前だ」と政治とジャーナリズムを教えるアメリカ人教授は、そんなの誰でも知っていることだ、ぐらいの調子で話していた。

テレビのニュースを見てイメージを得ている人々と本やインターネットで質の高い情報を得ている人々との情報格差は拡大する一方。それは過去の選挙の結果を見てもわかるだろう。そういえば「郵政選挙」で踊らされた「?層」の話もあったっけ。  
タグ :メディア


2009年04月14日

彼の彼との旅行

ワシントンに住む友人クロード・エリオットからメールが来た。彼の彼であるジェームスと一緒にコスタリカに旅行に行ってきたという。この秋は南アフリカにも行くそうだ。この前はニューオーリンズで思いっきり楽しんだと言っていたっけ。来年は二人で日本に来たいと言っている。

昨年、クロードはワシントンに引っ越し、新居を購入、ジェームスとの生活を始めた。今まで1カ月に1度くらいしか会えなかったため、一緒に暮らすことができてとても嬉しそうだ。二人とも60歳を越えている。とても仲が良い。やはり、恋愛関係はうまくいっていることが一番いい、男女であろうと、男男、女女であろうと。

「ミシシッピを知ると...」にも書いたがクロードはぼくの最初のルームメイト。アメリカの大学院には30歳から40歳代が少なくないように、彼も46歳でミシシッピ大学の大学院で美術史を学び始めた。超保守的なミシシッピ州のミシシッピ大学では自分が同性愛者だとほとんど言うことができなかった。30歳を越えて結婚していないと「彼は同性愛者だ」と陰でささやかれる土地だ。

ミシシッピ州のある町の映画館では上映予定だった「ブロークバック・マウンテン」が突如中止になった。この州に住んだ者としては、まったく驚くことではないと思った。クロードや他の友人にこのニュースを知らせたら、「いつまでもミシシッピを気にしているんだな」とあきれていた。

クロードは「こんな所には絶対に戻ってこない」と吐き捨て、ミシシッピ大学の大学院を卒業。ワシントンでのインターンを経て、ミシシッピとは環境がまったく異なる(いろいろな面において)ロードアイランドで働き始めた。

現在はワシントンのStep Afrika のdeputy director (副代表)だ。アフリカの伝統的なステップダンスを披露する団体だという。  


Posted by take at 15:23Comments(0)異文化

2009年04月13日

「かおる姫」に興奮

「菅山かおる」という名前を聞いたことがあったような気がした。最近、友人らとの会話で彼女が話題になった。

他にもビーチバレーの選手がいるにもかかわらず、彼女の名前だけに「姫」をつけ、メディアがまた勝手に「スター」をつくり大騒ぎしているという。「何かすごいことになっていますね」と友人の一人。

メディアが稼ぐためには(テレビ局なら視聴率を上げるためには)、「スター」「ヒーロー」「ヒロイン」を作り出す必要がある。そして、思いっきり注目し始める。注目される選手の家族も気をつけなくてはいけない(例えば、石川遼君のお父さん)。注目される選手ももちろん注意が必要。調子が悪くなったり、「態度が悪い」と見られると、メディアは叩きに叩く。(例、元ニューヨーク・ヤンキースの伊良部選手、朝青龍関、高橋尚子氏など)

グーグルで「かおる姫」を検索してみると、すごい数のニュースが出てくるではないか。

以下は4月5日のディリースポーツの記事の一部。

“かおる姫フィーバー”だ。バレーボール女子の元日本代表で、ビーチバレーに転向した菅山かおる(30)=WINDS=が、溝江明香(18)=産業能率大=とのペアで初登場。樽井早苗(30)=KYUBA、豊田玲子(25)=フリー=組をセットカウント2-0で下した。“姫”の初陣に異例の34社70人もの報道陣が集結。テレビカメラ14台、ファン150人が見守る中、鮮やかな青いビキニで、華麗に舞った。

(引用ここまで)

ファン150人に対して、メディアが34社70人。テレビカメラ14台。たいした熱の入れようだ。

あるジャーナリストは、「彼女たちの全身をなめるように撮っているよ」とあきれる。

多くの男性が「かおる姫」に注目しているとは思えない。メディアが勝手に興奮しているのではないか。これだけのメディアのスタッフのエネルギーと時間を年金問題や雇用問題の取材にまわしてくれたら、もう少しいい社会になるにちがいない。

06年5月、ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手が左手首を骨折した時、ほとんどのニュース番組がその日のトップニュースに持ってきた。その状況を見ていた外国のジャーナリストらは、こんな「救いようのないメディア」があるから、日本の社会はどうしようもない、くらいのことを言っていた。

そう言えば、多くの方が尊敬する故・筑紫哲也氏のニュース23でもトップニュースだった。  


2009年04月12日

「豊かな国の女性の貧困化」桜井陽子 雇用のミスマッチ(10)

昨晩書いた「山梨とれたて直送便 やまなしときめきネットショップ」とマイクロソフト社を調べていたら、桜井陽子さんという方の意見が掲載されていた。すぐにお話を聞いた。桜井さんが出している「豊かな国の女性の貧困化」というブックレット(300円、全国女性会館協議会発行)も取り寄せた。

今まで取材してきた人の中にも「日本の女性はほんとうに貧しい。しかも、それを自分のせいにしてしまう」と繰り返し強調していた人がいた。「自分を責める女性はほんま多いですわ」と。どこかの国で聞く話と正反対だ。

以前、東京六大学のうちの一つ大学の就職課・責任者の方が繰り返し繰り返し強調していた。

「日本の社会では優秀な女性が多いです。うちの大学もどこの学部でも、最も成績が優秀な学生は女性です。会社で勤め始めても、彼女たちは優秀です。立派に仕事をこなします。しかし、就職になると、会社が女性を採用しない。ほんとうに間違っています」

「豊かな国の女性の貧困化」で、桜井さんは、次のような指摘をしている。

GDP(国内総生産)は世界第2位を維持。

日本人一人あたりのGDPは世界第16位

HDI (人間開発指数Human Development Index)は第8位
(人間開発指数とは平均寿命、教育水準、国民1人あたりの所得を指標にしてその国の水準を表すもの)

GEM (Gender Empowerment Measure) は世界第54位
(GEMジェンダー・エンパワーメント指数とは国会議員、専門職、技術職、管理職を女性が占める割合、女性の所得、女性の社会的、経済活動のありようを反映させた指数)

女性と男性の賃金格差51対100

「いかに経済大国といわれても、それは男性を主な稼ぎ手とする世帯収入を見る限りにおいてであり、ひとたび女性に焦点をあてれば、経済大国と程遠い、貧困に直面する女性の姿が見え隠れします。しかも、豊かな国だからこそ、女性の貧困化は目に見えにくく、対策も立てられにくく進行しています」(「豊かな国の女性の貧困化」1ページ)  


Posted by take at 13:54Comments(0)雇用

2009年04月11日

山梨の農業女性とマイクロソフト社

「今の時期はちょうど桃の花が満開です」と取材先の方に言われ、訪れてみると、たしかに、桃色のじゅうたんが敷き詰められているようだった。とても天気が良かったので、桃の木(写真)も気持ちよさそうに手を大きく広げているように見えた。

訪れた山梨市の東後屋敷地区の桃は大変味が良いという。

しかし、ここも後継者不足が問題だという。外国の野菜や果物がダメで、国内産を好む人が非常に増えてきているが、この問題を考えなくてはだめだろう。もちろん、40%の自給率の問題も考える必要がある。

「山梨は何度目ですか」と聞かれ、困った、もしかしたら、初めてかもしれない。中央道で通るが山梨で降りた記憶は一度もない。

数日前までこの取材自体あるかどうか決まっていなかった。9日に現地を訪れ、夜遅く帰宅。昨晩、本社に記事を送った。新聞社が今週より毎週1度発行する週刊の新聞に掲載する予定だという。

マイクロソフト社の支援により、山梨県で農業に従事する女性24名がITとビジネスに関する講習を受講。ほとんどの方がPCを触れたこともなかったようだが、現在は一人一人がブログを更新、3月上旬には「山梨とれたて直送便 やまなしときめきネットショップ」を立ち上げた。皆さん、かなりやる気まんまんのようだ。

大きな会社が関わると大メディアも取材するようだ。しかし、やはり、現地を訪れるべきだと思う。大変勉強になった。  


Posted by take at 19:46Comments(0)農業

2009年04月06日

ゲイディスコとふんどし

ロイターニュースの日本発のニュースで最近最も読まれたものの一つは、女性の間に「ふんどし」が流行っているというもの。ほんとうかよ?聞いたことなかった。しかも、京都に本社をもつワコールの広報はこのデザインの下着が女性に「解放感」をあたえると話している。

"Lingerie firms offers women 'liberating' loincloths"

「女性用ふんどし、『解放感』が人気」
下着で「解放感」?

解放感といえば、2日に「解放されていない人」の話をしたが、その対照的な様子は何度も目にしている(とくにアメリカで)。

その中でも、絶対に忘れることができないのが、アトランタのゲイディスコに行ったときのこと。もう10年以上前、クロード(著書に登場する友人)とアトランタに行き、同市にあるエモリー大学医学部で学ぶ彼の友人Jのアパートに泊めてもらった。その晩、我々3人はゲイディスコを3件はしごした。海外で知り合った人の中には同性愛者が少なくない。自分がそうではないので、彼らからは、本にできるくらい多くのことを学んだ。そのなかでも、このクロードとJの話は印象深い。

Jがアトランタで最もcoolな(かっこいい)ディスコと薦めたのが2件目のゲイディスコだった。ストレート(同性愛者でない人)と同性愛者の割合は半々、アジア系、ヒスパニック系、白人、黒人、女性も少なくなかった。平日の晩だというのに自由に身動きできないほどの混雑ぶりだった。やはり、最もcoolというだけあり、照明にこっていて、音楽もよく、バーもかっこうよくできていた。隣で踊っていた若い女性のカップルは1曲終わるたびに激しいキッスをしている(横目で見ていた自分を思い出すと吹き出してしまう)。

フロアでわれわれ3人が踊り始めるなり、急に背後から叫び声。その声に「何ごとだ!」と思い振り向くと、その場では絶対見かけないだろうと思われるような大学教授ふうの白人男性(彼は実際に大学教授だった)が、がっちりとした体格でカジュアルな服装のJの肩に手をかけたかと思うと、抱擁、そして、熱~いキッス。Jは30代前半で黒人の学生、教授は60代以上に見えた(同じ大学でない)。Jによると、以前、交際をしていた彼だという。

格差が拡大し、人種間の問題も絶えないアメリカで、年齢差も、格差も、人種の壁も、性別の関係も、日本で言う「世間体」も、何かすべて溶けた瞬間のようだった。  
タグ :社会米国


Posted by take at 23:31Comments(0)異文化

2009年04月04日

15年前の書から学ぶ

「官僚とマスコミ大批判 日本をダメにする二つの守旧派」
森田実 東洋経済新報社 1994年5月出版

今もう一度読むと大変勉強になる一冊。

(P75より引用)
最近、私はバブル経済時代に経営の中枢部にいた古い知人と会う機会があった。倫理的に優れた尊敬すべき人物である。私はこう質問した。「あなたほどの倫理にきびしい人物が経営内部にいて、バブルの狂乱の流れを食い止めることはできなかったのですか」
これに対してこういう返事が返ってきた。「戦前と同じでした。日本全体が反米意識の囚になり、軍部はもちろんマスコミも官庁も経営者もすべてが戦争に向かっていたあのとき、良心的な人がなにをいっても踏み潰されるだけでした。バブル経済期にそれと同じことが起こったんですよ」

(p. 178より引用)
政治は、アリストテレスが説いたように、本来的に社会の幸福の極大化のための技術でなければならない。
(P.182より引用)
政治権力というものは世論の高い支持率に慢心し過ちを犯すことが多い。国民が政治をうまく使うために必要なのはきびしい批判である。知恵ある国民なら政府に高すぎる支持は与えないだろう。
(参考: 小泉内閣発足直後の内閣支持率87% (読売新聞調べ))
  


Posted by take at 16:04Comments(0)読書

2009年04月03日

「国策冤罪天国の日本と民主党潰し」 霍見芳浩 

ニューヨーク市立大学の霍見教授にいただいた論文の一部を掲載します。日本のメディアでは絶対にお目にかかれない大変貴重なご意見です。論文は『ニューリーダー』に掲載されるようです。

「国策冤罪天国の日本と民主党潰し」 霍見芳浩 

小沢騒動と日本の司法腐敗

 日本の商業メディアは、また、検察庁の冤罪リークに踊らされて、小沢一郎民主党代表の「西松建設汚職」をあたかも真実のように噺し立てている。しかし、推定無罪(有罪が裁判で立証されるまでは、起訴されても被疑者は無罪の推定)の民主的法治国の精神が、国民の多くに浸透しているから、ニューヨーク・タイムズ紙も東京発記事で控え目に小沢一郎氏の秘書が政治献金規正法違反の疑いで逮捕された」と事実を報じただけである。しかも行間には、日本通でなくとも、「次の総選挙で敗色の濃い麻生自民党と司法官僚による国策冤罪捜査の臭いがある」と分かる警告がにじみ出ていた。しかし、日本のメディアは「小沢氏有罪」を煽っている。民主党議員の中にもメディアの尻馬に乗って、小沢批判をバラ捲く者もいる。

 日米共に、政治献金規制法はザル法の典型でループホール(抜け道)だらけ。特に日本の政治献金規制法は、規制されたくない議員と国策捜査のサジ加減が欲しい司法官僚が国民の無知を良い事に作ったのだから、時の内閣と司法官僚(検察庁と裁判所)による政敵潰しに悪用される。日本の商業メディア人と違って、権力監視のジャーナリズム文化の担い手のニューヨーク・タイムズ紙の在京記者は、検察庁の「特種リーク戦術」に迷わされなかった。事実だけの第一報の後は、検察庁リークの情報操作に乗せられていない。小沢一郎民主党代表としては、「やましい事はしていない。汚職の証拠があるなら、私を堂々と起訴しろ」と麻生内閣と検察庁と対決すべきである。

 特に、小沢氏の秘書の起訴に続いて、検察庁と麻生官邸筋が巷に流しているのが、「西松建設から長年にわたって小沢氏への献金がなされているが、西松建設としては、見返りを期待せずに、献金をしたとは考えられない」という下司の勘ぐりである、こんな無責任な推論で「小沢有罪」をデッチ上げるのは、語るに落ちた国策冤罪捜査の自白である。「長年にわたって」献金がなされていたのを知っていたのであれば、「何故今になって」と疑うと同時に、これまでに警告もせずに放置して来た検察庁の責任を問うべきである。今、急に献金を察知したとしても、下司の勘ぐりではない確かな汚職の証拠をつかんでの事であれば、「政治献金規制法の報告書の不備」などという事務手続上のミスの疑いで、担当の秘書を逮捕して、これを昼夜の拷問でせめて自白を強要する必要はない。国連人権委員会も日本の拷問取調べの中止を勧告している。

 民主国家の条件の一つが、弁護士立会いの取調べ、そして裁判所、検察、時の内閣の三者癒着の無い「司法の公正」である。しかし、日本人の多くは、日本の裁判は戦前の三者癒着の「お白州裁判」に逆戻りしてから久しいのを知らない。小泉純一郎政権の日本の改悪の一つが、「司法改革」の美名の下に無知なメディア人を操っての、「司法改悪」だった。

 日本に必要な司法改革とは法痴国を法治国にするために、(1)憲法で定められている裁判官の独立、(2)刑事裁判での推定無罪の徹底、そして(3)警官や検事の主観的作文の自白調書に代えて、確固たる物証や状況証拠固めでの立件と裁判審理の実施である。しかし、最高裁、検察、そして警察という司法官僚の言うがままに無力な「裁判員制」を司法改革にすり替えた。刑事裁判で最も重要なのが問題の証拠の取捨選択と吟味である。しかし、裁判員はこれには参加も、傍聴も許可されない。米国の司法人の訳知りの間で、日本の法痴国ぶりがジョークになるのも当然だろう。彼等は日本の「小沢騒動」とこれに嵌まる国民を冷ややかな目で見ている。麻生日本の品格がまた下がった。
(以上)  


2009年04月02日

銀座の画廊は「しっかりした居所」

アメリカから来たフォトグラファーが、この飲み屋に連れて行ってほしいというので、何年ぶりかで渋谷で飲んだ。その飲み屋は外国の雑誌で取り上げられたらしく、海外からのお客さんも多いという。カウンターだけしかないので、はっきり言ってせまい。隣の人に気を使いながら飲む。が、今まで面識のなかった人とも会話ができる飲み屋だ。

その女性のフォトグラファーがアメリカから来たということで、小さな飲み屋の中のお客さんたちは彼女に注目した(一人の客は彼女は「とても美しい」と言った、アメリカで言うと多くのアメリカ女性が気分を悪くする言葉だ、でも、しょうがない、そう訳した)。ぼくの隣に座った大銀行に以前勤めていたというジェントルマンAは終始横柄な態度だった。もうリタイアして何年も経っているのに彼が勤めていた銀行の名前を何度も出してくる。顔に出さなかったが、うんざりした。あと、「日本はもうだめだー。だめだー」と繰り返した。ほんとうにうんざりした。

ぼくが名刺を渡したら、名刺を見つめ、そして、名刺越しに、今度はぼくがあたかも火星から来たかのようにまじまじとこちらを見て言った。「会社名は?」「ワシントンタイムズです。でも、アメリカの新聞は大手以外ほとんどフリーがやっているのですよ」と返答したら、「ふっーん」と言いながら,鼻の穴を少しこちらに向けた。

ジェントルマンAの隣のジェントルマンBも名刺を私とジェントルマンAに差し出した。「銀座で画廊をやっています」とジェントルマンBが言ったとたん、ジェントルマンAは目の色を変え、「これだよ。このくらい居所がしっかりしていないと」と自分の名刺のように自慢げだった。もっと何か言いたそうだった。「お前みたいな『馬の骨』とはちがう」っていう感じか。

かわいそうな人だ。ジェントルマンAの銀行は大きな銀行だったので(今はもうない)、金もあるのだろう。そんな話もしていた。でも、家に帰っても妻や子どもにもあまり相手にされていないようだった。まぁ、当然かもしれない。

ジェントルマンAはつまらない「価値観」のようなものから解放されていない。しかし、自分が日本で取材してきた人々はこのジェントルマンAと対照的だ。ジェントルマンAは一生解放されないかもしれない。ほんとうにかわいそうだ。

ところで、最近は名刺に社名を入れている。もうこれで火星人には見られないだろう。  


2009年04月01日

アメリカのささやき 日本のメディアと大学

以下の記事を久しぶりにJanJanに投稿。

記者クラブをめぐる「ほんとうの話」 

筆者はアメリカの新聞の記者をしているため、日本政治や日本のジャーナリズムを専門とするアメリカの学者やジャーナリストと知り合い、話をする。しかし、彼らが本音で話してくれるためには時間が必要で、何度となく会って、自分を知ってもらうことが必要だ。仲が良くなっても本音を言ってくれるとはかぎらない。

 何度か会ってくると、「ささやき」をするアメリカ人がいる。そのささやきに共通しているのは「日本の一番の問題は日本の大学とメディア」だということだ。これには異論があるだろうが、自分の経験からも、やはり、アメリカと一番異なるのはこの二つではないかと思う。もちろん、日本人や欧米の人も同じことを「ささやく」。しかし、この「ささやき」を大手メディアの人間や日本の大学教授にするだろうか。  

 ジャーナリストの上杉隆氏が書いた『ジャーナリズム崩壊』がベストセラーになり、多くの人が記者クラブという日本社会の諸悪の根源を知った。この書を読んだ人の「素晴らしかった」「おもしろかった」「記者クラブってこんなにひどいの」という感想を耳にした。

 しかし、上杉氏も書いていないことがある。都合が悪いから書かなかったわけではないだろう。彼はそのようなタイプのジャーナリストではなさそうだ。彼の書かなかった、日本のジャーナリズムの大きな問題点とは、メディア学の学者が記者クラブを守っていることだ。上杉氏が指摘するように世界中から日本の記者クラブが笑われているのなら、メディア学の教授陣は今まで何をやっていたのだろうか。彼らに教わる学生は、ジャーナリズムを学ぶために授業料をいくら払っているのだろうか。

 アメリカの大学院でジャーナリズムを学んだ時、授業がいきなりニューヨーク・タイムスやタイム誌の批判で始まったので驚いてしまった。そう、当時は筆者もナイーブだった。ニューヨーク・タイムスやタイム誌などが「ベスト」だと思っていた。

 「日本の一番の問題は大学とメディア」とささやいたアメリカの学者も欧米のジャーナリストも記者クラブの問題になると、最終的に「だって、記者クラブは学者に守られているのだから」と、あきれた様子で話す。だから、自分たちが出る幕ではないというような感じだ。

 もちろん、日本にも記者クラブを批判する教授はいる。しかし、彼らは大手メディアにはほとんど登場しない。登場してもその問題には触れない。記者クラブを守っている、あるいは、批判的でない大学教授は大手のメディアに登場し、「メディアの問題」に関してコメントする。大学側も大学名が出た方が宣伝になると考えているのだろう。

 日本の人々は真実の追求にあまり熱心ではない。多くの人が「真実」だと思っていることを「真実」だと思っているようだ。あるいは、大手新聞社が書いていることだから「真実」だと思っているように感じる。大手新聞社のような大メディアこそ真実の追求に熱心ではないのにもかかわらず。 
  


Posted by take at 13:23Comments(2)JanJan

2009年04月01日

ミサイル迎撃ありえない、専門家 

麻生政権は北朝鮮で支持率上昇をねらっているのだろうか。

東奥日報 
ミサイル迎撃ありえないと専門家 
イージス艦と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を緊急配置した防衛省の姿勢は「矛盾をはらんだ政治ショー」

 北朝鮮が「人工衛星」として発射準備を進める長距離弾道ミサイル問題が緊迫している。三十日までに、自衛隊に初の破壊措置命令が出されたほか、米軍三沢基地の弾道ミサイル情報処理システム「JTAGS」(統合戦術地上ステーション)と、車力通信所(つがる市)の移動式早期警戒システム「Xバンドレーダー」が監視態勢を強化。「高い確率で迎撃できる」(キーティグ太平洋軍司令官)と日米関係者が対応に自信を見せる中、ミサイル迎撃という緊急事態は起こり得るのか。国内外の専門家の間では「『迎撃』は日米の政治的なポーズ。実際はそういうことにはならないだろう」との見方が強い。

 「迎撃は百二十パーセントありえない」と断言するのは、北朝鮮の軍事情報の分析で知られる国際ジャーナリストの恵谷(えや)治さんだ。恵谷さんは「日米の国防当局が『迎撃』を公言するのは政治的な意味合いにすぎず、ミサイル防衛の優越性を強調するためにほかならない」と続ける。

 迎撃しない理由として挙げるのは、今回の発射が北朝鮮のミサイル技術の最新情報を、日米が収集する絶好の機会である点。

 「発射するものがミサイルであろうと、衛星運搬用のロケットであろうと、性能を探るチャンスであることには違いない。打ち上げられたミサイルから送られるさまざまなデータを傍受することが、軍事的に最優先される以上、日米は宝の山を破壊したりしない」

 破壊措置命令に基づいて、最新のイージス艦と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を緊急配置した防衛省の姿勢を「矛盾をはらんだ政治ショー」と説明するのは、軍事評論家の前田哲男さん。

 「第一に技術的問題として現在のシステムでは長距離弾道ミサイルに対応できない。それなのに多額の税金を注いでいる以上、『迎撃できる』と言わざるを得ないところに防衛省の苦悩がある。半面、これまでやりたくてもできなかったPAC3などの緊急展開を訓練代わりにできる。複雑な気持ちなのでは」

 北朝鮮が発射を計画しているのはテポドン2の改良型。射程は最大八千キロとみられ、高度は千キロをはるかに超える。高度百-二百キロ程度しか届かないイージス艦のミサイル(SM3)では、そもそも迎撃が不可能なのだ。恵谷さんと前田さんが「技術的に迎撃不可能」と口をそろえる理由がそこにある。

 米ワシントンDC在住のジャーナリストで、ジョージタウン大大学院フェローの平田久典さん(安全保障論)は「米国では冷静な受け止め方が目立つ」と、迎撃態勢構築にひた走る“現場”との温度差を指摘する。

 「米国民の多くはミサイル問題の存在すら知らない」と平田さん。「米政府も『発射は挑発的行為』と一応、北朝鮮をけん制。発射した場合にはそれなりの抗議はするものの、大ごとにする気はないのではないか」と話す。

 背景には北朝鮮が今回の発射を「衛星打ち上げ」と公式に説明。国際海事機関を通して事前通報するなど「国際的な手続きを踏んでいるため、抗議しづらい状況がある」(前田さん)とみられる。加えて、「米国はイラク、アフガニスタン問題で手いっぱいで、北朝鮮までとても手が回らない」(平田さん)状況もあるという。
2009/3/31   
タグ :政治


Posted by take at 06:30Comments(0)ニュース