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Posted by 京つう運営事務局 at

2009年06月29日

天橋立

 
宮津に立ち寄りました。
(左の写真)宮津市セントジョンズ・ベアから撮影
(右の写真)天橋立から撮影  
タグ :天橋立


Posted by take at 23:21Comments(0)日記&その他

2009年06月29日

内閣不支持率を軽視の大手メディア


「内閣支持率19.4% 『支持しない』は73.8% フジテレビ調査



J-CASTニュース)




4人中3人に支持されていない内閣。信じられないくらい弱小内閣だ。



しかし、大手メディアは以前から不支持率をヘッドラインや記事のトップに持ってこない傾向にある。



15日発表の読売調査では、麻生内閣不支持率は67.8パーセント、毎日の調査では60パーセント、産経の調査では10.6パーセント増の70.6パーセントだ。しかし、ヘッドラインにも記事のトップにも持ってこない。毎日新聞の記事など「支持しない」が60パーセントもいるにもかかわらず、重要視していないのがわかる。



不支持率が上昇し、調査6割から7割の人々が支持しない内閣が「存在している」ことの方が重要なニュースではないのか。そんなのもわからないのか?


国民の審判を仰がない弱小政権が3期も続いている。しかも、小泉氏以降、すべて世襲議員によるものだ。この間、彼らには国民の生活は理解できないという声をずっと聞いてきた。



国民の審判を仰いだら政権が変わる。少しでも与党でいたいというのが本音だと専門家は言う。つまり、国民どころか、自分たちのために動いているということだろう。メディアももちろんそのような声を聞いているだろう。しかし、報道には出さない。やはり、日本では報道に出ないことが重要なニュースのようだ。



昨年の時点で、私がインタビューした専門家の方々は衆議院解散、総選挙はサミット以降と見ていた。なぜなら、麻生氏がサミットに行きたいからだ。ただ、それだけだ、の理由だという。福田氏を思い出してほしい。彼のときもサミット前の解散はないと言っていた。なぜなら、サミットに出席して名を残したい。彼の場合もただそれだけの理由だという。しかし、福田氏の場合はサミット出席で満足したのか、解散ではなく、辞任した。



麻生内閣支持急落17% 自民支持も過去最低水準に




内閣支持下落23%、総務相更迭「必要ない」65%…読売調査




「毎日世論調査:麻生内閣支持率下落19%…再び危険水域に」

  


2009年06月27日

「テレビとタレント政治家に振り回される政治の貧困」 森田実


中田横浜市長や東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事ばかり出す理由は、テレビ局など大手マスコミの不振が背景にあるだろう。なんとしても視聴率を上げたい、販売部数を伸ばしたい。資本主義社会のもとでの大企業メディアが考えることは利益のみだ。そこにはジャーナリズムなどという言葉は入ってこない。



小泉純一郎氏と田中真紀子氏で一時期視聴率を上げたテレビ局は、自民党と同様、味をしめた。しかし、インターネットやケーブルテレビの普及などにより、大手マスコミがどれだけひどい仕事をしているかを一部の国民が知ってしまったのだ。と同時に、テレビや新聞などを見なくてもニュース(たとえレベルが低くても)を得ることはできる。大手マスコミで働く人々などは社会のことなど考えていないだろう。ほんとうに社会のことを考えているのなら、大手マスコミで働くことはやめている。なぜなら、ジャーナリズムは実践できないからだ。



しかし、「視聴率」ってなんだ?ある大手メディア会社の友人や知人は言う。彼らの会社の調査によると、日本の人々はたしかにテレビには向かっているのだが、テレビ番組を見ているのではなく、テレビゲームに興じていたり、
DVDを見たりしているという。たしかに、DVDをレンタルに行くと、アメリカのテレビ番組シリーズの多さに圧倒される。しかも、テレビよりもインターネットに向かっている人々がどれだけ増えていることか。
たしかに、低俗テレビ番組で十分満足している人々がいまだに多い。どんどん小さくなっているシェアを競い合っているだけだ、と彼らは言う。

「総裁」になりたい?まずは田植えから始めろ。

以下、関連のサイトと森田氏のコメント。



追撃コラム&取材メモ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50019680.html



2009.6.26
(その1
森田実の言わねばならぬ561



平和・自立・調和の日本をつくるために[599
《新・森田実政治日誌(45)》テレビとタレント政治家に振り回される政治の貧困/政治をもてあそぶマスコミの不見識を叱る



「テレビは各フランス人の食堂における政府である」(アラン・ペールフィット)



 東京のテレビは、毎日、毎日、朝から晩まで、東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事の国政に関する発言を放送しつづけている。マスコミは東国原宮崎県知事を政治ニュースの中心人物として扱っている。自民党全体が東国原宮崎県知事の発言に振り回されている。一部のマスコミは東国原宮崎県知事を自民党総裁候補として扱い始めている。不見識も甚だしいと言わなければならない。マスコミの諸君、悪ふざけもいい加減にしなさい──と言いたい。
 ところが、乱れは日本のマスコミにとどまらない。外国通信社のなかにも東国原宮崎県知事を自民党総裁候補として扱い始めているところがある。ある外国人記者は「東国原知事は第二の小泉純一郎だ。いまの日本には第二の小泉が必要だ」と真面目に言った。私は小泉政治を批判しつづけてきたし、いまも批判しているが、「東国原は第二の小泉」との見方はどうかと思う。
 自民党内の抗争は激化している。6月25日の麻生首相の早期解散示唆発言は党内の麻生おろしへの闘争宣言と受け取られている。自民党党内の混乱はエスカレートするばかりである。もしも麻生首相が自民党内の麻生颪つぶしのために衆院解散を強行するようなことをすれば、麻生内閣も自民党もおしまいである。
 このような混乱に乗ずるかのように、橋下大阪府知事らテレビタレント知事や中田横浜市長が目立った動きを見せ始めた。情報通の間には、彼らの衆議院議員への転身の模索との見方もある。
 ともかく、とくに東国原宮崎県知事の発言ばかりを取り上げるマスコミの不見識は目に余る。この不見識なマスコミに政治が振り回されている。テレビは政治をもてあそぶのをやめるべきである。テレビの政治報道姿勢は不真面目すぎる。猛省してもらいたい。
(森田氏のコメントここまで)

  


2009年06月25日

「落下速度が加速する麻生自公政権」 森田実



東国原知事のニュースはまさにメディアサーカス。東国原サーカス100パーセント。東国原の政策、スタンスはゼロ。視聴率で他社に劣らないよう、どこも同じニュースを流す。ただ騒いでいるだけ、しかし、実際は、どこも劣っている。

「地方」「地方」って東国原も言うけど、東京のバラエティ番組出ている人間がどれだけ地方を理解できるんだ。自公政権もなめられたものだ。


下記は、それこそ、常に地方をまわり続けている政治評論家・森田実氏のホームページに掲載されていたご意見。


2009.6.24


森田実の言わねばならぬ【556




平和・自立・調和の日本をつくるために[554
《新・森田実政治日誌(44)》落下が止まらないどころか、さらに落下速度が加速化する麻生自公連立政権




「破れかぶれ」(やけを起し、自暴自棄であるさま〈『広辞苑』〉)




 麻生政権は「やけくそ」になっているように見える。末期の吉田茂内閣(1954年末)に似ている。
 6月23日付産経新聞に、産経・FNNが6月20日、21日に実施した合同世論調査の結果が掲載された。
 これによると、次期衆院選の比例代表の投票先を尋ねたところ、自民党25.2%に対し民主党は45.9%で、20.9%の差がついた。麻生内閣支持率は17.5%(前回から9.9%急落)、逆に不支持率は72.7%(前回より11.8%上昇)。
 22日に西川善文日本郵政社長の続投に反対した鳩山邦夫前総務相を更迭した麻生首相の判断について「適切」は20.2%。「鳩山前総務相の主張は納得できる」は62.2%、「西川氏は続投すべきでない」は75.0%に達した。麻生内閣は西川続投を選択したが、これは、国民の意思に反することであり、西川続投は一種の集団自殺的行為と見られている。
 「誰が首相にふさわしい」では、麻生首相19.8%に対して鳩山代表51.6%。「討論に強い」でも鳩山代表62.1%に対し麻生首相21.9%。「麻生対鳩山」での総選挙において麻生首相の勝利は絶望的である。
 国民の間に「自民党時代の終わりが近づいた」との声が広がっている。
 それでも麻生首相のわがままはつづく。これでは総選挙に勝つことは不可能である。 




(転載ここまで)




  


2009年06月25日

再び「足利事件」の問題

菅家利和さんに関するコラムをオーストラリアの雑誌The Diplomatインターネット版に書きました。ごめんなさい、日本語訳なしの1週間遅れです。6月18日に掲載されていました。予想以上に反響ありです。
このコラムの下のほうを見ると今までのコラムも掲載されていますので、ご覧ください。



“Error highlights flaws in Japanese justice system”

  


Posted by take at 07:00Comments(0)ニュース 

2009年06月24日

教授が広告に登場していいのか?


ちょうど「派遣切り」なんて言葉がよく聞かれ、非正規雇用問題が日本のメディアでも大きく取り上げられていたとき、しかも、トヨタが批判されていたときに、明治大学の学部長であり、「ジャーナリスト」の蟹瀬はトヨタの広告に出ていたんだ。



トヨタの広告に出ることか、「トヨタの闇」のような書を出すことか、どちらが、ジャーナリストの本来すべきことなのだろう?



最近は次の広告に出ている。しかも両方の広告とも新聞社(日本経済新聞)が企画しているのだから、日本の新聞のレベルがわかってしまう。


http://www.nikkei.co.jp/ps/goethe/tokyu-land/index.html

  


2009年06月23日

大学教授がCMに出ていいのか?

大学教授やジャーナリストがコマーシャルに出ていいのかよ!
日本の多くの人って、少数の日本の人になめられているんだ。誰も批判しないと教授でもジャーナリストでもコマーシャルに出るんだ。日本の学生も他の教授も問題意識がないのかね。



以下は2005年の2月に書いた英語の記事の一部を自分で翻訳したもの。鳥越も蟹瀬もいまだにコマーシャルに出てる。(注:役職は当時のもの。鳥越はもう教授でない。蟹瀬はなんと学部長だ。野中はなんとなんと三洋の会長に、しかし、その後は会長辞任、会社内で問題があったようで週刊誌でも取り上げられた。ジャーナリストが大企業の会長になったなんて、聞いたことないわ。友人いわく「漫画」。)


「(ジャーナリストとして)一番よくないのは権力者のサーバントになることです。しかし、残念なことに今日の日本のジャーナリズムは真に独立していません」と政治評論家の森田実氏は言う。「恵まれざるものに希望を与える。これがジャーナリズムの基本的な姿勢ではないかと思います。人間愛というか、ヒューマニズムというかですね。そういったものをもって仕事をするべきだと思います。また、真実を追求することが根本ではないのかと思います」

それがジャーナリズムのルールだとしたら、日本では真剣に受け止められていないと専門家は言う。そのうえ、大手メディアはジャーナリズムと大企業との境界線をも消しているようだ。

毎日新聞、サンデー毎日に勤めた鳥越俊太郎氏は、ジャーナリズムの分野で賞を受賞し、テレビ朝日などに出演するジャーナリストであり、関西大学のジャーナリズムの教授でもある。しかし、鳥越氏は、彼の著書でジャーナリズムの倫理的問題を論じているにもかかわらず、テレビドラマに出演、また、保険のコマーシャルにも登場した。この矛盾に関して質問してみると、

「そんなことにいちいち答えなくちゃいけないの?」と不機嫌そうに聞いてきた。

結局、鳥越氏はコメントを控えた。また、関西大学もコメントを控えるということだ。



また、流暢な英語を話し、TV朝日やTBSでアンカーを務めた蟹瀬誠一氏もまた株式会社日本テレコムのコマーシャルに登場した。彼もまた明治大学で教授としてジャーナリズムを教えている。

蟹瀬氏は、日本のテレビ局に勤める以前は、AP通信、AFP通信、タイム誌の東京特派員であった。蟹瀬氏はめーるで次のように答えてきた。
 「
ジャーナリズムのスタンダードとしてはもちろん好ましいことではありませんが、私の個人的な人生の選択です。批判も甘んじてお受けします。私は神に恥じるようなことをしているとは思っておりません」

蟹瀬氏が所属する明治大学文学部はこの件に関してコメントを控えるということだ。

彼らの他にもコマーシャルに出演するジャーナリストはいる。

「言語道断ですね。文明国でジャーナリストがコマーシャルに出るなんてあり得ないことでしょう」と同志社大学でジャーナリズムを教える浅野健一教授は言う。

アメリカと異なり、日本の報道機関は彼らに対する批判を聞こうとしない。また、多くの専門家も報道機関とのつながりがあるため、彼らを批判することに消極的だという声もある。

事実、ある著名なジャーナリズムの教授は、鳥越氏と蟹瀬氏を個人的に「よく知っている」ため、彼らのコマーシャル出演に関するコメントはしにくいと私に言った。

NHKとテレビ東京でアンカーをつとめた野中ともよ氏は最も複雑で矛盾した職業上の忠誠を持っているようだ。自分を「ジャーナリスト」と名乗りながら、アサヒビール社を含む大企業3社の取締役であり、日興フィナンシャル・インテリジェンス(日興コーディアルグループ)の理事長でもある。しかも、9つもの政府の審議会や委員会の委員でもある。彼女は自分のウェブサイトに自分が務めてきた多くの委員会を記載している。彼女は米ミズーリ大学コロンビア校の大学大学院にてフォト・ジャーナリズムを学んだこともある。

野中氏は1999年国連主催の
World Press Freedom Dayに日本のジャーナリストの代表として参加、そこで、彼女が日本の代表であることは日本における報道の自由が発展している象徴だと宣言した。

しかし、野中氏もこの記事に対するコメントを控えた。

(記事の翻訳ここまで)

鳥越にしても蟹瀬にしても最近何かジャーナリズムの大きな仕事したか? 彼らは、コマーシャルに出るときだけ、「ジャーナリスト」と名乗っているような気がするよ(鳥越の場合はバラエティ番組に出るときも名乗っているわ)。それはジャーナリズムにおける信頼を一企業のために使っていると考えることができるんだ。つまり、彼らが行っていることは、ジャーナリズムの信頼性を落としていることになる。蟹瀬はぼくの取材に彼自身の「人生の選択」なんていっているけど、ジャーナリズム全体に影響を及ぼすことなんだ。そんなの大学教授だからわかっているだろ。

この記事が出たときにアメリカからコメントがきたよ。「明治大学や関西大学がコメントをしないというのはおかしい」とか「日本ではこんなこともわかっていないのか」って。

だって、このような問題を提起するべき大学の教授やジャーナリストがすすんでコマーシャルに出ているんだ。しかも、「お友達社会」では、蟹瀬も鳥越のことも「よく知っているからコメントできない」なんて著名な大学教授(しかも、彼は「有名」大学の教授)がいるんだぜ。彼らって、どこから金もらっているんだい?大学、つまり、学生の授業料ではないのか?

最後に一つだけ付け加えたい。蟹瀬の英語は素晴らしい。ずば抜けている。タイム誌の元記者だ。何度か記者会見で一緒になったけど、彼の英語はネイティブだ。一度聞いてみな、ぶっ飛ぶ。ぼくの英語なんか比較にもならない。彼の後に英語話したくないよ。もちろん日本語のトークも素晴らしい。ほんとうだったら、日本を代表するジャーナリストさ。多くの人から信頼もされているんだ。まぁ、その信頼を企業のために使っているのだけど。



一番の問題は、蟹瀬の素晴らしさを評価できない日本のメディアのリーダーたちなんだ。

  


2009年06月23日

You-can-do-it スピリット

アメリカのミシシッピ大学大学院留学の2年目、ルームメートだったクロード(拙著の中心人物の一人)が、夏休みにインターンを希望していると話してきた。どこでインターンをしたいのか聞くと、「メトロポリタン美術館」が第一希望だと何気なく応えた。彼には申し訳ないが、耳を疑った。

えっ、あのニューヨークの、いや、アメリカを、いや、世界を代表するメトロポリタン美術館か?当時はまだまだナイーブだったので、思わずびっくりして聞きなおしてしまった。しかし、大学院での彼の成績と研究に打ち込む態度を考えると、そのインターンを実現してほしいと願った。聞けば、ある程度の額も「給料」としてが支払われるということだった。しかし、アメリカ国内では教育レベルが低いことで知られているミシシッピ州だ。しかも、ミシシッピ大学は総合大学で美術の専門大学ではないから、難しいのでは、と否定的な理由ばかり勝手に並べていた。


1カ月後、メトロポリタン美術館から1通の手紙が彼のもとにやってきた。「受け入れる」という返事だった。当時、クロードは47歳か48歳だった。


近所の友人らとクロードを祝っていると、彼はぼくに言った。


“You can do it. Because I can do it.”
「おまえもできる。だって、ぼくにもできるのだから」



当時は英語もまだまだまともに話せず、ライティングも今とは比較にならなかった。そんなぼくにこんなことを言ってしまうこのクロードって男ってすごいと思った。彼は黒人で、同性愛者で、貧しい家の出だ。言ってみれば、いろいろな角度で社会から差別を受けてきた人間だ。それでもひねくれていない。ポジティブ思考だった。彼はたびたびこの
You can do itという言葉を使ってきた。彼だけでない。アメリカにいたときはよくこの言葉を聞いた。



実はその2年後、自分もワシントンの政治とジャーナリズムのインターンシップに受け入れられた。全米で13人しか受け入れないプログラムだった。クロードに叩き込まれた
You can do it精神のおかげだった。

英語を教えている生徒にもジャーナリズムを希望する若者にもクロードのまねをして言うのだ。
"You can do it!"  って。

  


2009年06月22日

下関で(3) 春帆楼

 

下関では、ふぐ(下関ではふく)と政治とのつながりの象徴とも言えるのが春帆楼だろう。初代総理大臣・伊藤博文に名付けられ、ここでふぐ料理を食したのを機にふぐの禁制を解いた。また、日清講和条約の舞台ともなった。今も日本各地から客が訪れるという。関門海峡を眺めることができる高台に位置している。

  


Posted by take at 17:00Comments(0)日記&その他

2009年06月22日

ネガティブ思考 vs 可能性(2)

予備校や塾で仕事をすると、担当した生徒のうち何人が「有名校」に入ったことで評価されることが多い。東京の予備校で教えていたときはぼくよりも超ベテランの先生が「有名大学」希望の生徒を担当していたので、ぼくが担当した生徒の中には中学校レベルの英語も理解できていない生徒が少なくなかった。

その一人が都立の「進学校」と呼ばれる高校に通う
Y君だった。彼の場合、大きな問題の一つは、周囲の人が彼を洗脳していたことだ。彼は「理系だから英語はできない」というもの。何にも知らないくせに勝手なことを言う大人がいるもんだ。ちなみに、彼の親も、その「進学校」の担任も、そこの予備校の部長までも言っていた。

Y
君と出会ったのは彼が高校2年の秋。そのとき初めて、学校の定期試験の成績を見せてもらった。英語の成績は7点だった。10点満点の7ではなく、100点満点の7だ。自分は「理系」だからと、あきらめている感が強かった。もちろん実力テストの成績もその「進学校」では最後の方だった。その一方、彼の数学のスコアはその学校でトップクラスだった。

彼を担当するよう予備校側から頼まれたとき、まったく問題ないと思った。「進学校」の生徒なので、いちおう、学習しようという気持ちはあるし、その習慣もある。「理系」ということで数学が得意なので、もちろん、こちらも英語が得意な「文系」生徒とは異なるアプローチの方法を知っていた。

しかし、昨日話した
Kさんとは異なり、Y君はサボりぐせがあった。だから、最初の半年はあまり伸びなかった。ぼくも「君ならできる」と繰り返し言っていたから、3年の夏休みくらいから真剣に始めればいいと考えていたようだ。夏休みに入り、少し真面目に取り組むようになったが、それまでのサボりのせいで、9月のセンター試験の模試の成績が200点満点で100もいかなかった。10月のテストも100以下だった。


その「進学校」の英語の教師にも問題があった。意味のない単語のテストをさせるので、Y君はその勉強もしていた。その単語テストの作成方法もひどかったので、もうその勉強はしないように言った。こんなひどい教師でも税金がふところに転がり込むのだ。学校で配布されている問題集もよくなかったので、あまり手をつけないように言った。受験が迫っているので、時間を浪費したくなかった。皮肉なことだが、その「進学校」で行っていた学習そのものが時間の浪費だった。


思ったほどスコアが伸びないことにY君は焦りを感じ始めたようで、ぼくが提案することはすべて実行するようになった。課題を出さないときは向こうから要求してきた。顔つきが変わったと思ったのは10月後半だった。英語は、その学習に熱を入れ始めても結果が出るのに少し時間がかかるので、1月のセンター試験には少しよい結果が出るだろうと期待した。

やはり、予想通り、センター試験ではある程度の結果が出た。170点だった。それより驚いたのはその後の快進撃だった。なんと受けた大学(明治大学、東京理科大学など)すべて合格した。しかも、英語のテストで高得点を取れたと得意げに話していた。最終的に、彼は国立大学に入学することになった。その年のその予備校の3年生の受験の結果は惨憺たるものだった。東大に確実に入れると思われていた生徒がセンター試験の英語で大きなミスをした。なんと
Y君の170にも届かないスコアだった。

「理系だから英語はできない」と洗脳していた親や高校の教師は、どんな反応をしたのだろうか。そういえば、彼の父親も都立高校の教師だった。

  


2009年06月21日

ネガティブ思考 vs 可能性(1)

以前、赤坂見附の狭いカフェでたまたま隣に座ってきた女性が、留学に必要なTOEFLという英語のテストの勉強をし始めた。かなり熱を入れて勉強している様子だったが、あまりにも間違った問題集と参考書に取り組んでいたので、無駄な時間とエネルギーを使っていることをかわいそうだと思った。誰もアドバイスをしてくれなかったのだろうか。声をかけようかとためらった末、何気なく話しかけた(おそらく今ではもうこんなことしない)。

もちろん、初めからその点を指摘しなかったし、「その問題集や参考書はあまりお薦めできない」などとはけっして言わなかった。ただ、「次のテストはいつ」とか「どこに留学を希望」などと聞いたような気がする。聞けば、その彼女、東京大学の学生で、アメリカへの留学を希望していた。当時は、東大生でもこんなにひどい勉強をしているのだと驚いたほどだった(今では東大生をかなり知ったので驚かないだろう)。

自分も
TOEFLの勉強をしていたことなどを話すと、彼女がどのように点数を上げたのか聞いてきたので、そこで初めて、自分がどのように約390点(公式スコアでない)から570点に上げたか、どのような問題集や参考書を使ったかなど話した。英語が苦手だと思っていた彼女だが、対策を検討する必要があるのではと言った。「しょせん、英語のクイズだよ」って。

2カ月弱で
TOEIC220点アップ



最近も電車の中でTOEICという英語のテスト(TOEFLよりけっこう簡単)を勉強している人を見かけるし、知り合いでもTOEICに取り組んでいる人がいるが、残念ながら、たいていの場合、対策が間違っている。あと大きな問題の一つは、あまりにも問題集と参考書が多いのでどれを選んでよいか分からないことだと思う。

TOEIC
のスコアを上げるのはあまり難しくないと繰り返し言ってきたが、あまりにも短期間にスコアを上げた生徒がいたのには正直驚いた。以前、週何回か英語を教えていた予備校で高校3年生のKさんを紹介された。彼女はその予備校に入ってきたばかりだが、次のTOEIC(その時点で2カ月をきっていた)までに100点ほどスコアを上げたいということだった。そんな彼女のその時点のスコアが520点。「楽勝」と思った。理由は、見た感じとても素直そうだったことと運動部に所属していてその時点まであまり勉強していなかったことだった。

あまり勉強していないで520なら、1カ月半と短い期間でも重要な点を指摘していけば100くらい上げることは問題ないと思った。350点を100点上げたり、800点を900点に上げるのとはかなり異なる。520くらいのスコアを持っていれば、数カ月で800くらいに上げることはできるだろう。もちろん、それはすべての人に当てはまるわけではない。

彼女はぼくの予想以上だった。1カ月半後のスコアは740だった。おもしろかったのは、当時その予備校にアルバイトに来ていた大学生(その大学はいわゆる「超難関」といわれ、英語教育に力を入れていることでかなり有名)よりも高いスコアをとったことだった。しかも、その大学生は英語を担当していた。その一方、740の彼女には申し訳ないが、彼女が当時通っていた高校は「進学校」として知られる学校でもなかった。

2カ月弱で220上がった。周囲の人から聞いた話では、ぼくが提案したことを毎日欠かさず行っていたという。自分が提案した勉強方法が素晴らしかったなどと主張したいわけではない。もちろん、同じような提案をしてスコアがそれほど上がらない人もいる。彼女の場合は態度が素晴らしかった。集中力が素晴らしかった。大学に入ってからも、同じようなことを経験したようだ。




最も大切なことは自身の可能性を知らせることだと思う。中学生、高校生、大学生が「私は英語が苦手」だとか「うちの家族は文系ではない」などという。日本の社会では、「できない」方の理由を羅列するのは、本人も家族も、なんと教師までもが得意のようだ。出てくるのはネガティブ思考ばかり、「可能性」などという言葉が彼らの口から出てこない。その点が一番の問題、学習以前の問題だ。「『苦手』と判断するほど英語に取り組んでない」と彼らには言い返すことにしている。

誤解してほしくないのは、人それぞれなので、誰もが英語力をつけるべきだなどとは言っていない。ただ、英語力を向上するべきだと思っている人にはこのような勉強がいいのではと提案するだけだ。

  


2009年06月21日

ブックマーク

興味深い英文記事を読みたい方のために、最近デリシャスのブックマークを作成しました(今さらですが)。

http://delicious.com/takekambayashi

今まで自分が興味深い/おもしろいと思う記事を見つけたときは知人・友人にメールで送っていましたが、最近はそういった余裕もなくなってきたため、ブックマークにまとめることにしました。タグの
japanにはもちろん日本関連の記事が入っています。このリストは自分が注目している問題や記事のほんの一部です。先日のGMの破綻を担当したオバマ政権の31歳の男性に関する記事昨日の中国人女性の記事もブックマークに入っています。

  


Posted by take at 00:15Comments(0)ブックマーク

2009年06月20日

性的暴行に抵抗し、役人殺害の女性釈放 中国

権力ベッタリの日本の大メディアが報じたがらない国内外のニュースは、市民運動や世論が権力を動かすというもののようだ。だから、国内でもNPOやNGO、ボランティアグループの動きは軽視されている。

自民党や公明党の議員を追いかけまわし、「いつ解散」するのかと「ニュース」をつくってきた大メディアの記者たちが、もう少し市民運動やNPO、NGOを取材してみたら、少しでも自分が住んでいる社会を知ることができるだろう。やはり、この国の大きな問題はメディアだ。

ところで、事件が起きた中国だけでなく、世界でも注目された最近のニュースに、セックスを強要してきた役人を殺害した女性が、ネットでヒロインとなり釈放された話がある。以下は
AFPの日本語ニュース。英語のニュースは私のブックマークに6月17日の二つのニュースを加えておいた。日本のメディアもいちおう報道しているところもあるが、トーンがとても控えめ。

AFPBB News  世論の力で不正に対抗、中国で育つ強大なネットパワー



64 AFP】中国・湖北省で5月に「地元当局の役人に強姦されそうになり、抵抗してその役人を殺害した」女性が前週、釈放されたが、同国のインターネットユーザーたちはこれを当局の検閲制度に対するネットパワーの勝利と受け止めている。

 510日、同省巴東市のサウナホテルで、従業員の鄧玉嬌(Deng Yujiao)さん(22)が勤務中、客として訪れた地元当局の職員をキッチンナイフで刺して死亡させた。その後、Dengさんは警察に出頭し、役人から性的暴行を受けそうになり抵抗したと申し立てたが、その場で中国では死刑が適用される殺人罪で逮捕された。

 このニュースが報じられるとネット上のチャットルームやブログで、鄧さんを擁護する意見が沸騰。「高い地位ゆえに欲しいものは何でも手に入ると考える腐敗した当局幹部に、勇気を持って反撃した」と、鄧さんをヒロインとして称えるコメントが席巻した。

 鄧さんは「抵抗する際、繰り返し殴られて」負傷したため入院措置がとられたが、有名ブロガーのTu Fu氏は、事件に関する記事を書いた後、鄧さんが入院している病院を訪れ、励ました。この事件は徐々に、共産党政権によって厳重に管理されている中国社会における不正の象徴となり、鄧さんの支援グループが出現、弁護士らも動き始めた。



(引用ここまで)




この問題でその他のニュース




性的暴行に抵抗し、役人を殺害した女性が釈放 中国

サーチナ  


Posted by take at 14:49Comments(0)メディア格差

2009年06月19日

GMの破綻を担当した31歳 オバマ政権

5月31日付けのニューヨーク・タイムスに、興味深い記事があった(ここで書こうと思ってから、3週間近く経ってしまって)。オバマ政権の経済チームの一員でGMの破綻を担当していたのがロースクールもまだ卒業していないブライアン・ディース、31歳だったというもの。


The 31-Year-Old in Charge of Dismantling G.M.



11月の大統領選挙の勝利から2月の中旬まで自動車産業(ビッグスリーの)の問題をブライアン一人がフルタイムメンバーとして担当していた。ブライアンは、大統領選の予備選ではヒラリー・クリントン候補の選挙運動のボランティアをしていたが、クリントンが敗北を認めると、オバマ候補のもとでボランティアをしていた友人からさかんに誘いがあった。

日本でも可能でしょう。しかし、年上の方が頑張ってしまって(悪い意味で)、どいてくれないとよく聞きます。それにしても、先日の自民党の加藤議員と異なり、オバマ政権の閣僚やスタッフはブライアンをこの記事の中でべた褒め(まぁ、当然のことですが)。
Public relationsの違いです。

  


Posted by take at 13:07Comments(0)ニュース 

2009年06月19日

下関で(2)

山口県4区から立候補する民主党の戸倉多香子さん。地元の漁師の娘で三人の子どもの母、彼女も夫も子どもたちも地元の公立学校に通い、街づくりを担う市民グループの代表をつとめ、インパク(インターネット博覧会 1999年10月~2001年3月)では、地元のとらふぐ(徳山市の特産である粭島産)をPRした実行委員長でもあった、とアメリカの編集長に報告(もちろん、他にもいろいろと報告)、とてもおもしろそうだと返信があった。

  


Posted by take at 09:49Comments(0)日記&その他

2009年06月18日

下関で(1)




下関ではこんな様子(写真)や「貸店舗」のサインをよく目にした。地元の人は口々に「(政権が変わらなくては)いけんじゃろ」と話していた。自民党が最も強い(stronghold)はずの山口四区でもこのような声が聞かれる。

 
  
タグ :下関政治


Posted by take at 20:55Comments(0)日記&その他

2009年06月18日

関門橋

関門橋

  
タグ :下関関門橋


Posted by take at 14:14Comments(0)日記&その他

2009年06月18日

加藤紘一氏は「評論家」か?

同じ党のメンバーからこれほど批判されている首相も珍しいのではないか(自民党議員を追い回している記者が多いことの表れ、何が楽しくてこの仕事をしているのだろう、こういう記者は)。

少なくとも小泉政権のときはありえないことだった。政治にもメディアにも緊張感が欠如。今のこの国の政権がこれほど弱体化していることは深刻な問題だという意見を聞く。ちなみに自民党・加藤議員の下記のようなコメントを
public relations disasterと呼ぶのだと思う。自分の党のイメージを自ら進んで悪くしている議員ってどうなのか。加藤氏は政治家というよりも、相変わらず「評論家」だ。

自民党の加藤紘一元幹事長は16日、国会内で記者団に「私は37年間、国会議員生活だが、自民党の今の評価はずば抜けて低い。歴史上初の低さ
」(MSN産経)616

  


2009年06月17日

下関ふく

下関ではふく

  
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Posted by take at 22:52Comments(0)日記&その他

2009年06月15日

17年以上も自由を奪われ 菅家利和

 
実は、先週、17年以上も国に自由を奪われた「足利事件」冤罪の被害者・菅家利和氏にお話を聞くことができました(日本のメディア流に言うと、我々の「単独インタビュー」に応じてくれました、あるいは、菅家氏を「直撃」しました)。

菅家氏に関する記事はオーストラリアの
The Diplomatに週明け掲載予定です。菅家氏が長時間の取り調べで刑事に蹴飛ばされたり、髪を引っ張られ、怒鳴られるなか、虚偽の自白をさせられたことはすでに報道されています。その彼は、今、多くのテレビカメラとフラッシュの前で、「警察、検察、裁判所は許さない」と堂々と繰り返しています。何が彼を変えたのか疑問に思っていました。その質問に、彼は刑務所で「もまれた」からだと答えました。長年刑務所暮らしの「主」のような人間がいて、その男にたびたび暴行を受けたということです。殴られ、蹴られ、洗面器の水に顔を突っ込まれ、しかも、排泄物まで食べろと言ってきたそうです(菅家氏はもちろん従いませんでした)。肋骨を折られたときはあまりの痛みに体を動かすこともできなかったと言います。刑務所にぶち込まれることがなければ、そんな暴行にあうことももちろんありませんでした。

メディアの問題も深刻です。警察や検察の発表をそのまま書き、独自に調査しないことが問題です。いったい、新聞社、テレビ局や通信社は何社あり、どのくらい大勢の人間が働いているのでしょう。人数も金もあってもできていない。つまり、ジャーナリズムが機能していないのです。

最後になりましたが、菅家氏が故郷以外に今訪れたい場所が鎌倉と京都だそうです。以前から、京都が大好きだと話してくれました。

  


Posted by take at 07:00Comments(0)ニュース