2009年06月05日
派遣労働者に関して
先日、NHKのニュースで、派遣労働を望んでいるような人々に関するニュースがあった。こんな「ニュース」見て、これが真実だと思ってしまうのでしょう。組織にいる人間たちが「派遣労働」を正当化しようとするための「報道」だということが、すぐにわかった。
あまり拘束されないですむから派遣の方がいい、自分の都合のいいときに働けるからいい、などが派遣を選択する理由だそうだ。たしかにそうだろう。しかし、なぜ取材対象が女性ばかりなの?派遣労働者には男性もいる。ほんとうに不思議だ。女性だからその程度の仕事でもいいのだ、と勝手に決め付けていないか。そのような女性もいるだろう。しかし、その一方、正社員で積極的に働きたいという女性の声は消されている。正社員になりたくても年齢差別でなかなか職に就けない女性の声も消されている。マネックスの松本大氏のような人々の提言も消している。狭い世界に生きているんだなぁー。
大手メディアのなかで働く女性たちも声を押し殺して、ストレスをたっぷりためながら働いている、とテレビ局に勤めている女性が本音を漏らしたことがある。あるいは、男尊女卑などに気が付かない(あるいは気が付きたくない、おめでたい「ジャーナリスト」もいるだろう。
もう10年以上前になる。友人が転職した会社で、どうしても営業の仕事をしたい女性がいたが、「女性」というだけで、営業もさせてもらえなかった。彼女は声を出して泣きじゃくっていたとその友人は話していた。その会社に転職した友人もその会社の古い体質に辟易として、すぐに別の会社に移った。その後、彼らがいたその会社は、経営がうまくいかず、ある会社に吸収された。
もちろん、派遣の仕事を好む女性もいるかもしれない。問題は、なぜそのような仕事で満足する女性が少なくないかではないだろうか。それは、ほとんどの女性が小さいときから期待されていないからだろう。どれだけ多くの親たちが女の子に大きな夢を託してきただろうか。どれだけ多くの経営者が女性社員に期待してきただろう。期待どころか、セクハラばかりだ。
私の友人の元音楽教師はある公立学校の飲み会の席で、その学校の校長(当時)に背後から両手で胸をわしずかみにされた。まわりで見ていた教員誰一人とめに入らなかったという。この元校長先生は、現在、悠々自適な生活を送られているとのことだ。彼にはそのうちお話を伺おうと思っている。
大手新聞社の面接で
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