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2009年04月21日

雇用のミスマッチ(11)自分の教授の年収

ミシシッピ大学に留学していたとき、大学の図書館で興味深い書類を発見した。公立の大学であるため、大学に関するあらゆる情報が開示されており、見つけたのはその一部だった。それは全職員の年収一覧だった。清掃の仕事をする人から総長、学長、学部長、教授などすべての職員の名前と年収が書かれた書類が図書館のデスクの手の届く場所に置かれていた。

うわさには聞いていたが、あまりにも低いので驚いた。当時、1千万円を超えていたのは総長だけ、ジャーナリズムの学部長でも年収約750万円ほど、自分を担当していた教授は550万円。彼女は12人の大学院生の論文を担当していた。彼女の論文も出版しなくてはならないので、とても多忙だった。それでも、学生との面談の時間を多く取ってくれた。日本の一部の大学教授のようにCMやバラエティ番組などに出演して、もうひと稼ぎすることなど考えられない。

「教授」ではなく一般の講師は300万円前後だった。生活費の安いミシシッピではそれで十分だと思われるかもしれないが、大学の町のオックスフォードの生活費はおそらく州内で一番高い。市中心部から離れた場所に住んでいる教授や職員も少なくなかった。

なぜ、今頃、このような話をしているかというと、最近、ミシシッピで出会った友人と話していてこの話題になったからだ。また、別の友人に日本の大学教授は高給取りだという話をされたためでもある。ミシシッピの大学教授は高給取りではなかったが、「教授」になるまで多くの論文を書く必要もあり、競争も激しかった。論文をあまり書かなくても「コネ」で教授になれる人間が存在する日本とは大きく異なる。あくまでもフェアだ。

それにしても、学生はかわいそうだ。ほんとうに学生はかわいそうだ。学費を出している人も大変だ。


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