「苦役列車」 

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2011年10月23日 00:05

金曜の晩に会った人と食事をすると必ず時間を忘れて話し込んでしまい、前回も、その前も終電に乗ることができなかった。そして、今回は相手には悪かったが、時間をいつもより気にしながら食事をしていたのだが、話の後半に相手がとても気になった部分があったらしく、そのことについて話していたら、また、終電に乗り遅れ、上野駅周辺に泊まることになった。

そして、土曜の朝、カフェでカバンの中に入れておいた「苦役列車」を取り出して読み始めた。著者の西村賢太は中卒、父親は性犯罪者で、それが原因で学校にも行けなくなってしまったという。そんなバックグラウンドにも興味があり、この書を読もうと買った。

描写の巧さもあるのだが、同じ荷役の仕事を経験したことがある自分にとってその現場のシーン、空気がよみがえってきてしまい一気に読んでしまった。

 

NHKの昼の番組のインタビューでは、そんな経験などとはかけ離れている超世間知らずのアナウンサーがつまらない質問を繰り返していてたが(ほんとうにうっとうしかったー)、著者の話は興味深かった。

 


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