国民の怒り大爆発か? 忘却との闘い(3)

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2009年08月29日 23:20

「ハチが刺した程度」

昨年9月中旬、自民党総裁選に立候補していた与謝野馨氏は米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻に関して、日本への影響は「ハチが刺した程度」だと言った。そうだったろうか。

 

「ハチが刺した程度」と述べた与謝野氏を経済財政政策担当の国務大臣に任命したのは麻生太郎首相だ。しかも、中川氏の「酩酊」事件で、麻生氏は、与謝野氏に財務大臣、金融担当の国務大臣も兼任させた。しかも、金融・経済危機の時期に、だ。

 

輸出に依存する日本への影響が「ハチが刺した程度」のわけがなかった。数多くの工場が閉鎖され、多くの人々の賃金が下がり、多くの人々が仕事を失った。日本の景気後退に関するニュースは海外でトップニュースとなった。

 

日本が金融・経済危機に直面しているこの時期、首相のイメージは最悪だった。漢字が読めなかったり、失言が次から次へと出てきたり、五つ星ホテルのバーは「安い」と言ったり。それでも、支持率が20パーセント前後あったことが信じ難い。日本にはかなり寛大な人もいるということだろう。しかし、大多数の日本人の怒りは日曜日大爆発しそうだ。


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