2009年03月21日
「自衛隊員が死んでいく」 三宅勝久
ジャーナリスト三宅勝久氏の著「自衛隊員が死んでいく」(花伝社)
自衛隊に入るといろいろな免許が取れる、なんて言っていた時代と大きく変わった。海外派遣は当然のようになってきた。それが良いとか悪いとかの議論はさておき、海外に出るようになったことで、自衛隊員へのプレッシャーは想像を超えるものだろう。「テロ特措法」「イラク特措法」に基づき派遣された自衛隊員の総数19700人、そのうちの自殺者は16名です。この自殺率81.2人(10万人当たりの自殺者数)は日本の自殺率24人と単純比較できないが、相当高い数字だと社民党の照屋寛徳議員も指摘している。
「年間100人を越す自殺・不明者」「防衛官僚・腐敗の陰で自衛隊に何が起きているのか?」と三宅氏の著書のオビの一部には書かれています。三宅氏によると、自衛隊員による犯罪は800を上回っているという(2007年)。「年間予算4兆7000億円、職員数26万人。日本最大の役所が抱える底知れぬ病理の一端なりとも照らし出せれば幸いである」と三宅氏は本書のプロローグに書いている。
三宅氏は時間をかけて丁寧に調べていると思う。現場でいろいろな声を聞いている。
三宅氏のようなジャーナリストを支援することが大切なことだと思う。
下記のような事件に関してはほとんど報道はない。詳しくは三宅氏の著書に書いてある。
女性自衛官の人権裁判を支援する会
30日(月)にシンポジウムがおこなわれるようだ。以下NPJからの転載。
3/30(月) 18:00~20:00 (開場 17:30)
憲法シンポジウム
自衛隊はどこへ行く
~「軍隊」としての自衛隊に『法の支配』は存在するか?~
パ ネリ ス ト
●水島 朝穂 氏 (早稲田大学法学学術院教授)
●半田 滋 氏 (東京新聞編集委員)
●三宅 勝久 氏 (ジャーナリスト・ 『自衛隊員が死んでいく』 著者)
●佐藤 博文 氏 (札幌弁護士会会員)
コーディネーター
●井堀 哲 (第二東京弁護士会憲法問題検討委員会委員)
場 所:弁護士会館 3階 301ABC会議室
主 催/第二東京弁護士会 共 催/東京弁護士会・第一東京弁護士会
問合せ先/第二東京弁護士会 人権課・森 (絵)
TEL 03-3581-2257 FAX 03-3581-3337
「離婚の品格」 湯川久子著
アメリカから見る政権交代の必要性 霍見芳浩教授
『戦争を止めたい― フォトジャーナリストの見る世界 ―』
15年前の書から学ぶ
ケータイ小説 「君のせい」 咲良色
三宅勝久さんの「自衛隊員が死んでいく」は私も読みましたが、自衛隊の驚くべき実態の一端を知ることができました。三宅さんのようなジャーナリストには頑張ってもらいたいです。
裁判で闘っている女性自衛官の方、再任用を拒否されてしまいましたね。あまりにも酷いやり方です。
ご意見をいただきありがとうございます。
大手メディアの記者の中には被害者のご家族を責めてくる者もいたそうです。ご家族の方がお話してくれました。
このようなケースになると「被害者感情」などという言葉は消えてしまうのですね。
海外派遣でかなりのプレッシャーが自衛隊員にかかっていることは事実です、自衛隊のOBの方がおっしゃっていました。テレビでは自衛隊員もその家族もそんな本音は言えないでしょう。