2009年07月04日
「歴史上、最低・最悪の小泉政権を支えた」大手メディア 高杉良
今さらながら、半澤氏が書評で紹介してくれた「市場原理主義が世界を滅ぼす!」(徳間書店)を読み始めた。知り合いからも素晴らしい書だと推薦されている。
メディアに対しても鋭い批判ばかりだが、もちろん、このような意見は大手メディアに掲載されない。テレビは高杉氏を招いて、報道に関するディスカッションをすることなどけっしてしないだろう。自己批判をできない。批判する人間は招かない。この点だけを見てもジャーナリズムが機能していない。高杉氏は小泉純一郎氏と竹中平蔵氏を痛烈に批判しているが、その二人と名を連ねているのが田原総一朗氏だ。
「わけても竹中の市場原理主義をいまだに称賛し続けているニュースキャスター田原総一朗の無自覚ぶり、無責任ぶりは言語道断だ。この人の独善、独断ぶりは常軌を逸している。」(6ページ)
そして、第四章「メディアの腐敗」は、次のような批判で始まっている。
「日本国の歴史上、最低・最悪の小泉政権を支えたのは、大手メディアである。メディアの腐敗が、日本に道を誤らせたといっても過言ではない。」(170ページ)
(中略)
「そして、テレビで影響力を持つキャスターや評論家たちもまた、同罪ではなかろうか。」
高杉氏は、「週刊ダイヤモンド」2007年6月2日号の特集「テレビ局崩壊」における田原氏の発言に言及している。次は田原氏の発言の一部だ。
「私は過去に三人の首相を辞任に追い込んだが、たとえば橋本(龍太郎元首相・故人)さんは、三分間絶句した。)
この発言に関して、高杉氏は「この田原氏の独善ぶり、増長ぶりに『バカに付けるクスリはない』という言葉を進呈したいと思った」と述べている。(171ページ)
明日の日曜も高杉氏に批判されている田原氏や他のキャスター、評論家が登場する。
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