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2009年06月23日

大学教授がCMに出ていいのか?

大学教授やジャーナリストがコマーシャルに出ていいのかよ!
日本の多くの人って、少数の日本の人になめられているんだ。誰も批判しないと教授でもジャーナリストでもコマーシャルに出るんだ。日本の学生も他の教授も問題意識がないのかね。



以下は2005年の2月に書いた英語の記事の一部を自分で翻訳したもの。鳥越も蟹瀬もいまだにコマーシャルに出てる。(注:役職は当時のもの。鳥越はもう教授でない。蟹瀬はなんと学部長だ。野中はなんとなんと三洋の会長に、しかし、その後は会長辞任、会社内で問題があったようで週刊誌でも取り上げられた。ジャーナリストが大企業の会長になったなんて、聞いたことないわ。友人いわく「漫画」。)


「(ジャーナリストとして)一番よくないのは権力者のサーバントになることです。しかし、残念なことに今日の日本のジャーナリズムは真に独立していません」と政治評論家の森田実氏は言う。「恵まれざるものに希望を与える。これがジャーナリズムの基本的な姿勢ではないかと思います。人間愛というか、ヒューマニズムというかですね。そういったものをもって仕事をするべきだと思います。また、真実を追求することが根本ではないのかと思います」

それがジャーナリズムのルールだとしたら、日本では真剣に受け止められていないと専門家は言う。そのうえ、大手メディアはジャーナリズムと大企業との境界線をも消しているようだ。

毎日新聞、サンデー毎日に勤めた鳥越俊太郎氏は、ジャーナリズムの分野で賞を受賞し、テレビ朝日などに出演するジャーナリストであり、関西大学のジャーナリズムの教授でもある。しかし、鳥越氏は、彼の著書でジャーナリズムの倫理的問題を論じているにもかかわらず、テレビドラマに出演、また、保険のコマーシャルにも登場した。この矛盾に関して質問してみると、

「そんなことにいちいち答えなくちゃいけないの?」と不機嫌そうに聞いてきた。

結局、鳥越氏はコメントを控えた。また、関西大学もコメントを控えるということだ。



また、流暢な英語を話し、TV朝日やTBSでアンカーを務めた蟹瀬誠一氏もまた株式会社日本テレコムのコマーシャルに登場した。彼もまた明治大学で教授としてジャーナリズムを教えている。

蟹瀬氏は、日本のテレビ局に勤める以前は、AP通信、AFP通信、タイム誌の東京特派員であった。蟹瀬氏はめーるで次のように答えてきた。
 「
ジャーナリズムのスタンダードとしてはもちろん好ましいことではありませんが、私の個人的な人生の選択です。批判も甘んじてお受けします。私は神に恥じるようなことをしているとは思っておりません」

蟹瀬氏が所属する明治大学文学部はこの件に関してコメントを控えるということだ。

彼らの他にもコマーシャルに出演するジャーナリストはいる。

「言語道断ですね。文明国でジャーナリストがコマーシャルに出るなんてあり得ないことでしょう」と同志社大学でジャーナリズムを教える浅野健一教授は言う。

アメリカと異なり、日本の報道機関は彼らに対する批判を聞こうとしない。また、多くの専門家も報道機関とのつながりがあるため、彼らを批判することに消極的だという声もある。

事実、ある著名なジャーナリズムの教授は、鳥越氏と蟹瀬氏を個人的に「よく知っている」ため、彼らのコマーシャル出演に関するコメントはしにくいと私に言った。

NHKとテレビ東京でアンカーをつとめた野中ともよ氏は最も複雑で矛盾した職業上の忠誠を持っているようだ。自分を「ジャーナリスト」と名乗りながら、アサヒビール社を含む大企業3社の取締役であり、日興フィナンシャル・インテリジェンス(日興コーディアルグループ)の理事長でもある。しかも、9つもの政府の審議会や委員会の委員でもある。彼女は自分のウェブサイトに自分が務めてきた多くの委員会を記載している。彼女は米ミズーリ大学コロンビア校の大学大学院にてフォト・ジャーナリズムを学んだこともある。

野中氏は1999年国連主催の
World Press Freedom Dayに日本のジャーナリストの代表として参加、そこで、彼女が日本の代表であることは日本における報道の自由が発展している象徴だと宣言した。

しかし、野中氏もこの記事に対するコメントを控えた。

(記事の翻訳ここまで)

鳥越にしても蟹瀬にしても最近何かジャーナリズムの大きな仕事したか? 彼らは、コマーシャルに出るときだけ、「ジャーナリスト」と名乗っているような気がするよ(鳥越の場合はバラエティ番組に出るときも名乗っているわ)。それはジャーナリズムにおける信頼を一企業のために使っていると考えることができるんだ。つまり、彼らが行っていることは、ジャーナリズムの信頼性を落としていることになる。蟹瀬はぼくの取材に彼自身の「人生の選択」なんていっているけど、ジャーナリズム全体に影響を及ぼすことなんだ。そんなの大学教授だからわかっているだろ。

この記事が出たときにアメリカからコメントがきたよ。「明治大学や関西大学がコメントをしないというのはおかしい」とか「日本ではこんなこともわかっていないのか」って。

だって、このような問題を提起するべき大学の教授やジャーナリストがすすんでコマーシャルに出ているんだ。しかも、「お友達社会」では、蟹瀬も鳥越のことも「よく知っているからコメントできない」なんて著名な大学教授(しかも、彼は「有名」大学の教授)がいるんだぜ。彼らって、どこから金もらっているんだい?大学、つまり、学生の授業料ではないのか?

最後に一つだけ付け加えたい。蟹瀬の英語は素晴らしい。ずば抜けている。タイム誌の元記者だ。何度か記者会見で一緒になったけど、彼の英語はネイティブだ。一度聞いてみな、ぶっ飛ぶ。ぼくの英語なんか比較にもならない。彼の後に英語話したくないよ。もちろん日本語のトークも素晴らしい。ほんとうだったら、日本を代表するジャーナリストさ。多くの人から信頼もされているんだ。まぁ、その信頼を企業のために使っているのだけど。



一番の問題は、蟹瀬の素晴らしさを評価できない日本のメディアのリーダーたちなんだ。




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