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2009年04月01日

アメリカのささやき 日本のメディアと大学

以下の記事を久しぶりにJanJanに投稿。

記者クラブをめぐる「ほんとうの話」 

筆者はアメリカの新聞の記者をしているため、日本政治や日本のジャーナリズムを専門とするアメリカの学者やジャーナリストと知り合い、話をする。しかし、彼らが本音で話してくれるためには時間が必要で、何度となく会って、自分を知ってもらうことが必要だ。仲が良くなっても本音を言ってくれるとはかぎらない。

 何度か会ってくると、「ささやき」をするアメリカ人がいる。そのささやきに共通しているのは「日本の一番の問題は日本の大学とメディア」だということだ。これには異論があるだろうが、自分の経験からも、やはり、アメリカと一番異なるのはこの二つではないかと思う。もちろん、日本人や欧米の人も同じことを「ささやく」。しかし、この「ささやき」を大手メディアの人間や日本の大学教授にするだろうか。  

 ジャーナリストの上杉隆氏が書いた『ジャーナリズム崩壊』がベストセラーになり、多くの人が記者クラブという日本社会の諸悪の根源を知った。この書を読んだ人の「素晴らしかった」「おもしろかった」「記者クラブってこんなにひどいの」という感想を耳にした。

 しかし、上杉氏も書いていないことがある。都合が悪いから書かなかったわけではないだろう。彼はそのようなタイプのジャーナリストではなさそうだ。彼の書かなかった、日本のジャーナリズムの大きな問題点とは、メディア学の学者が記者クラブを守っていることだ。上杉氏が指摘するように世界中から日本の記者クラブが笑われているのなら、メディア学の教授陣は今まで何をやっていたのだろうか。彼らに教わる学生は、ジャーナリズムを学ぶために授業料をいくら払っているのだろうか。

 アメリカの大学院でジャーナリズムを学んだ時、授業がいきなりニューヨーク・タイムスやタイム誌の批判で始まったので驚いてしまった。そう、当時は筆者もナイーブだった。ニューヨーク・タイムスやタイム誌などが「ベスト」だと思っていた。

 「日本の一番の問題は大学とメディア」とささやいたアメリカの学者も欧米のジャーナリストも記者クラブの問題になると、最終的に「だって、記者クラブは学者に守られているのだから」と、あきれた様子で話す。だから、自分たちが出る幕ではないというような感じだ。

 もちろん、日本にも記者クラブを批判する教授はいる。しかし、彼らは大手メディアにはほとんど登場しない。登場してもその問題には触れない。記者クラブを守っている、あるいは、批判的でない大学教授は大手のメディアに登場し、「メディアの問題」に関してコメントする。大学側も大学名が出た方が宣伝になると考えているのだろう。

 日本の人々は真実の追求にあまり熱心ではない。多くの人が「真実」だと思っていることを「真実」だと思っているようだ。あるいは、大手新聞社が書いていることだから「真実」だと思っているように感じる。大手新聞社のような大メディアこそ真実の追求に熱心ではないのにもかかわらず。 



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 今までにJanJanに書いた記事(日本語) (2009-01-19 23:41)

この記事へのコメント
こんにちは。
私も上杉氏の「ジャーナリズム崩壊」を読みましたが、確かに「メディア学の学者が記者クラブを守っていることだ」という視点には触れていませんでしたね。なるほどと思いました。

日本ではいわゆる御用学者が溢れていますが、メディア問題に関しても同じということでしょうか。愕然とします。
Posted by 松田まゆみ at 2009年04月01日 16:52
松田まゆみ様
ご意見をいただきありがとうございます。日本の場合(とくにメディア)は都合が悪くなると、議論すらしません。テレビで「記者クラブ問題」を取り扱いません。アメリカ人が「守る」と指摘しているのは間接的に「守る」ことも含まれています。つまり、大学で記者クラブ問題に関して「ふれない」のです。しかし、ご存知のように、記者クラブを語ることなしに日本のメディアと政治の問題は語れません。
Posted by taketake at 2009年04月02日 08:05
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