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2009年03月27日

夫の暴力から逃れるのに30年

下記は、以前にドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)に関して書いた記事の一部をもとにしたもの。
(名前は仮名)

しずえは夫の暴力から逃れるのに30年かかった。

1年前のある冬の晩、夫の暴力がふだんにも増してひどく、怒鳴り声とともに拳は容赦なくしずえに振り下ろされ、また、繰り返し蹴られた。夫は彼女の服を切り裂き、裸にした彼女をロープで縛り、家中を蹴り飛ばしながら引きずり回した。

しずえは何とか受話器を手にすることができ、隣に住む息子のおさむに電話をかけて助けを求めた。ドアも窓も鍵がかけられているため、おさむは窓を割って家の中に入り、暴れる夫を取り押さえた。おさむは警察を呼び、夫が警察に連れて行かれる間、おさむ夫婦としずえはその町を後にした。

「その晩の私の顔はあまりにもひどく腫れ上がっていて、とても人間のようには見えませんでした」としずえは振り返る。しずえの体はあざだらけ、尾骨も骨折していた。

しずえは夫のことをあまりよく知らないで結婚した。その後、彼の二重人格を知り、おびえていた。

「6カ月おきにものすごい暴力をふるってきました。暴力をふるう期間が過ぎると、突然、別人のように変わります。急に優しくなり、私にごちそうしたりアクセサリーを買ってくれたりと...」

この繰り返しが30年間続いた。夫が暴力をふるってくる時は、必ずといっていいほど、「おまえ浮気しているんだろう」と根も葉もない言いがかりをつけてきたとしずえは言う。

それでも、しずえは彼を責めずに自分を責めてしまった。日本の女性によくあることだ。

「自分にも落ち度があるのかもしれないと思っていました。誰にも相談できず、すべてを隠していました」

しかし、夕刊の「家庭内暴力」に関する小さな記事を目にすると、他の家庭にも同じような問題があるのかもしれないと思い、図書館に行って「家庭内暴力」の本を読みあさった。

「これは私一人だけの問題ではないのだと自分に言い聞かせました」

政府の調査によると、40パーセントの女性が、我慢していればなんとか乗り切れると考えているという。また、同じ割合の女性が自分にも落ち度があると思い込んでいるそうだ。被害者の周囲の人々や相談を受けた人のなかにも「我慢したほうがいい」と「助言」する者がいるという。いまだに「家庭内の問題」などと思っている人も少なくない。

専門家は、男性は面子をつぶされたことに異常に腹を立て、暴力を振るうケースが日本の場合多いのではないかという。また、メディア、司法、行政、政治や医療などが男性中心のため、女性の視点や立場が無視、軽視されているともいう。 

別の専門家は、景気悪化も多くの男性を精神的に不安定にしている要因の一つにあげる。解雇やリストラ、減給により男性の仕事や社会的地位が脅かされているのだという。
(以上) 

タグ :社会

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この記事へのコメント
Take,

Thanks for shining some light on this very serious problem. It needs to be talked about much more.

ブルース
Posted by Bruce at 2009年03月28日 04:25
Hi Bruce,
What a surprise! Thanks for your kind words. I wrote about this lady for the TWT years ago. タケ
Posted by taketake at 2009年03月28日 14:27
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