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2010年08月20日

NHKの「国際」放送

下記は8月5日に毎日新聞に掲載されていた東大の伊藤隆敏教授のコラム。

タイには日本人が多いし、メディア関係者もよく行くだろうが、なんか今頃指摘されること自体問題かもしれない。やはり、NHKはこのような基本的なこともできていない。驚くことではない。

 

 

NHKの国際放送=東京大公共政策大学院副院長・伊藤隆敏

 タイ中央銀行の招きで先週1週間、バンコクに滞在した。毎朝8時半にホテルを出発し、金融政策のあり方をめぐって中央銀行の幹部やスタッフと議論し、夕方ホテルに戻るという生活をした。

 朝は朝食をとりながら、日本の新聞や地元紙のバンコク・ポストに目を通した。出発前にはメールチェックも欠かせず、インターネットのニュースも読んだが、テレビのニュースも見たい。ホテルではNHKワールド・プレミアム(国際放送)が視聴できたが、朝は日本の番組をリアルタイムで流していた。

 東京とバンコクの時差は2時間。東京の朝7時のニュースは、バンコクでは朝5時から放映される。バンコクの朝6時からは「ゲゲゲの女房」。朝食を終えて部屋に戻り、出発の準備をする時間は「きょうの料理」だ。

 この時間帯に料理番組はないだろう。メールチェックや着替えをしながらの情報収集は、米CNNか英BBCに頼らざるをえなかった。NHKの事情もあるだろうが、朝の国際放送は東京の都合ではなく、現地の時間に合わせてほしい。

 バブル景気の勢いがあった1990年、CNNに対抗して、NHKがBBCや米ABCと組んで、24時間の世界向けニュース専門局を作るという「GNN構想」を打ち出したことがある。実現にむけて、バイリンガルの新入社員も採用した。だが、いろいろな事情でGNN構想は立ち消えとなり、日本は世界のニュース放送の第三の軸になりそこねた。

 欧米では日本の国際放送が見られるホテルを探すのも難しい。中国やアラブ系の放送局が存在感を増している。せめてアジアへのビジネス出張者のため、NHKは国際放送の朝のニュース放送時間帯を考え直してほしい。

 

(伊藤教授のコラムはここまで)

 

タイには行ったことはないし、韓国やフィリピンで泊まったときは国際放送が見られるようなホテルに泊まらなかったので、伊藤教授が話すような状況はわからなかった。しかし、この「国際」放送の話は日本メディアの「内向き」を象徴しているようだ。

まさか、伊藤教授も「きょうの料理」を見てからでは、中央銀行幹部との会議にはのぞめなかったであろう。

 

よくタイに行くジャーナリストにこの話をすると、この時間のずれには気が付いていた。しかし、最初からNHKには期待していないから、見ようともせず、情報は地元メディアとBBCに頼っていたようだ。

 

NHKはイチローと松井に関する海外からの報道はどのメディアにも負けないのに、なんとも残念なことだ。

 

 



タグ :NHK

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