2009年10月21日
「普天間」問題に関する、読売と沖縄タイムスの記事
大手メディアの報道から、メディアは普天間基地の県内移設を強く望んでいると感じるのは私だけでしょうか。そもそもなぜ普天間が閉鎖されることになったのか、なぜ、10年以上もこの問題にまったく進展がないのかほとんど報道されていません。突然、降って湧いてきたようなこの問題を一般国民が理解できるよう報道ができないのでしょうか。それとも、「国民はとりあえず黙って税金払っとけ」という態度なのでしょうか。
次の二つの記事は興味深いです。
(読売新聞)10月19日
(以下記事の抜粋)
米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に造る代替施設について沖縄県が求める「沖合移動」を米政府が50メートル程度なら容認すると表明したのを受け、仲井真弘多(ひろかず)知事は19日、「県の要望に沿って結論が出てくるのはいいこと」と歓迎した。その上で県外、国外移設を模索している鳩山政権に対し、移設問題の早期決着には現計画が望ましいとの見解も改めて示した。
(以上)
しかし、この記事の後半では次のように「歓迎」した知事の「不満」も書かれている(以下抜粋)。
だが、沖合移動の距離を50メートル程度と限定したことに対しては不満を示し、「政治的に決めるものではなく、技術者が決める話」と、今後の環境アセスの中で環境への影響の観点から決めていくべきだとした。
(以上)
「知事、「沖合」決着は否定/普天間 米高官発言/「多くの意見 クリア必要」/移動そのものは評価」
沖縄タイムス 10月20日
(以下記事の抜粋)
米軍普天間飛行場の移設計画をめぐり、日本政府が滑走路位置の沖合移動を提案した場合、「検討する」と容認姿勢を示した米国防総省高官の発言を受け、仲井真弘多知事は19日、「アセス準備書に対し、沖合へ寄せるという意見を書いたので、そういう線に沿って結論が出ることはいいことだ」と評価した。その上で、沖合移動のハードルを越えれば決着に向かうか、との問いに「沖合だけではない」と否定的な見解を示した。
(以上)
なるほど、仲井間知事のまったく同じ話を聞いても書き方(とくに見出し)はそれぞれ大きく異なるわけですね。まったく同じような記事は望みませんが、あまりにも政府の意向に沿う記事もかなり問題です。