2009年06月01日
オバマさん、怒っている?
ぼくが書いている新聞の一つに保守系のワシントンタイムズがある。ワシントンでインターンをした時もその後も、アメリカの保守派の意見はある程度聞いてきたつもりだ。そこで、最近の朝鮮半島の動きに関して思うことがあるので書きたい。
オバマさんが平壌に対して「怒っている」って?ほんとうかなぁ?日本の報道を見ていると何もわからないね、相変わらず。まず、オバマさん、「怒っている」ように見せないと、まずいね。プラハで核軍縮の演説をした後だから。テレビ、インターネット、ケーブル・テレビの今の世の中、なんといっても大切なのは、「イメージ」。
あと、アメリカ政府の内部では、こんなささやきもありそうな気がする。
「日本に落とさないようにうまくやってくれよ。もし、落とすと、おれたちが出て行かなくちゃいけないから、形だけでもね。おれたちは中東とアフガン、パキスタンで忙しいんだよ。国内は超不景気だし…. あっ、でも、もう少しミサイルを発射してくれると、日本がうちからミサイル防衛を買ってくれるんだけどな(おそらく台湾や韓国も)」
締切り記事があったので、上記のことは今まで書けなかったが、NHKの午前9時からの「日曜討論」のゲストの一人の方が、やはり言っていた(他の番組は時間がなくて見ていない)。「ミサイル防衛」が必要だと。ウッ、うまくできてる….、ような気がする。
少し前に森田実氏のホームページをチェックしてみたら、同じようなことが書いてあったので思わず吹き出した。やっぱり、そう見られるよな、海外からは。やはり、NHKなんかを見ていたら、国内でも海外でも何が起きているかさっぱりわからない。
(以下森田氏のホームページからの抜粋)
2009.5.31(その2)
森田実の言わねばならぬ【483】
平和・自立・調和の日本をつくるために[481]
《新・森田実政治日誌(23)》
アジアの某国のインテリ政治家がみる日本の現状
「この世の中で一番むずかしいことは自分自身を知ることである」(ターレス)
5月下旬、海外で仕事をしている友人から電話をいただいた。かりにKさんとしておく。Kさんは「アジアの某国の将来ある若手インテリ政治家と会いましたら、面白いことを言っていました。参考になればと思いお知らせします」と言って語り始めたことは、次のようなことだった。
《1》日本政府や日銀の幹部のなかに「日本経済は底を打った」との楽観的見通しを語る者が目立つようになったが、日本の指導者はお人好しだと思います。日本でいま何が起きているか、本当のことを日本人自身がわかっていないのではないか。日本の基盤が崩れている。金融の基礎が壊れている。日本社会そのものが崩壊しているのだ。アングロサクソンの植民地支配は恐ろしいものだった。日本人はアングロサクソンの恐ろしさをわかっていない。日本がアメリカから何をされたのか、何の研究もしていない。日本は大変すぐれた国なのに。日本の将来が心配だ。
《2》アングロサクソンに支配されたアジアの国々は、立て直すために戦後何十年も努力してきて、最近やっと未来への展望をつかみかけてきている。日本はアングロサクソンがいままでどんなひどいことをしてきたかを知らない。日本人はわかっていない。もっと研究しないといけない。アングロサクソンの恐ろしさを知れば、再生の道を見つけ出すことができると思う。
《3》北朝鮮のミサイル発射実験と核実験に対し日本国民が怒るのは当然だ。この問題を少し遠くからみると、誰が一番利益を得ているか、よくみえる。アメリカだ。北朝鮮のミサイル発射実験と核実験によって、アメリカは日本に対して何もしなくても、日本はアメリカを頼りにする。そして日本のカネがどんどんアメリカに流れ込んでいる。いまはアメリカは動かない。それが一番得だからだ。日本はアメリカが何も要求しなくてもアメリカについていく。アメリカは冷静に損得勘定をしている。
(以上)