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2009年02月26日

雇用のミスマッチ(5) トップのミスマッチ

先日は中川氏だけでなく、日本の人々は、欧米メディアに痛烈に批判されましたね。日本経済がこれほど最悪な状況で、世界経済における大変重要な席に中川氏のような大臣を送ってくる日本ってどんな国だって!しかも、同行記者の記事はまったく小さい。海外はトップニュースでした。ふだん日本からのニュースはトップにならないのに、です。
小泉氏、安倍氏、福田氏、麻生氏と一般国民からはほど遠い感覚の方々が首相になること自体、国会議員になること自体間違っているのではないでしょうか。あなたの痛み、悩みを彼らは感じることができるでしょうか。よく考えたほうがいいと思います。
二世、三世議員が多い理由は地元後援会の存在だと指摘されています。
最近、この問題に関して上杉隆氏が週刊誌に思い切り書いています。彼のようなジャーナリストを大切にすること(もちろん、批判することも含めて、という意味で)が日本の社会のためだと思います。
政治評論家の森田実氏に大変興味深いインタビューがありましたので転載します。
下記の疑問は多くの海外メディアの共通した疑問だと思います。
「ヨーロッパやアジアから眺めていますと、日本の状況は本当に危機的だと思います。日本の政治家には日本が最悪の状況にあるという認識がないのですか。」
森田実の時代を斬る
オランダのテレビ・ラジオ局の日本の政治に関するインタビュー〈日本はどうなるのか〉
2009.2.23(その1)
森田実の言わねばならぬ【131】
平和・自立・調和の日本をつくるために[131]
2月20日(金)、オランダのテレビ・ラジオ局の日本の政治に関するインタビュー〈日本はどうなるのか〉で私(森田実)が語ったこと
「人生の道半ばで、正道を踏みはずした私が目を覚ましたときは暗い森の中にいた」(ダンテ)
[2月20日、オランダのテレビ・ラジオ局から日本の政治状況〈日本はどうなるのか〉についてインタビューを受けた。以下、その折りの一問一答を紹介します――森田実]
 ―― いまの日本の政治状況を一言で表現してください。
 森田 旧体制すなわち自民党政治の崩壊寸前という状況です。政権交代が起こり、民主党政権が登場する前夜です。
 ――政権交代と民主党政権の登場によって日本は立ち直ることができますか。
 森田 むずかしいと思います。なぜかといえば、民主党の政策は現在の自公連立政権の政策と本質的には変わらないからです。日本の政治の根本を変えなければ、日本は変わりません。小沢民主党政権では、いまの苦境から抜け出すことはむずかしいと思います。
 ―― それはどういうことですか。
 森田 自民党政権(いまの自公連立政権を含めて)の政治の基本は、第一に日米同盟堅持です。日本の政治は戦後一貫して米国政府の支配を受けているのですが、民主党はいまの日米同盟を堅持する考えです。第二に、自民党政権の経済政策は米国政府の影響を強く受けています。小泉政権は日本国民より米国政府を大切にする政治を行いました。この日本の政治の根本は民主党政権になっても変わらないと思います。自民党と民主党は同根なのです。
 ―― ヨーロッパやアジアから眺めていますと、日本の状況は本当に危機的だと思います。日本の政治家には日本が最悪の状況にあるという認識がないのですか。
 森田 麻生首相も中川(前)財務相も他の閣僚も自民党の幹部も、日本の真の状況が理解できていないと思います。政府・自民党の幹部には日本が崩壊寸前にあるという認識がないと思います。この点は民主党も同じだと思います。
 ―― 麻生首相や中川(前)財務・金融相のような指導者たちを選出したのは日本国民です。国民にも責任はあるのでしょうか。
 森田 こんな道徳的にも能力的にも低い政治家を選んだのは国民ですから、根本的には国民の責任です。国民がしっかりしなければなりません。
 ―― 日本の政治はどうしてこんなに不安定なのでしょうか。安倍内閣、福田内閣も1年で交代しました。麻生内閣も不安定です。どうしてこんなにひどいのでしょうか。
 森田 主な原因は三つあります。一つは、日本の政治がアメリカ政府の支配下におかれているため、日本の政治家は自立していないのです。自分で考え、自分で決める力を失っているのです。第二に日本の政治は世襲制です。二世、三世がいまの日本の政治のリーダーです。ひ弱です。第三に小選挙区制という非民主的な選挙制度をとっていることです。小選挙区制度のもとでは政党が独裁化してしまいます。少数の独裁者的執行部のもとで、大多数の党員は奴隷のような存在になっているのです。
 ―― それでは日本には希望がないのですか。
 森田 東京(中央)の指導者は堕落してしまい、道義の面でも知的な面でも貧しくなりましたが、地方にはすぐれた指導的な人材が育ちつつあります。アメリカのブッシュ政権に追従した小泉純一郎政権の地方・地域つぶしの政策の結果、地方・地域は貧しくなりました。しかし、この中からすぐれた指導者が生まれてきています。時間はかかりますが、彼らが、日本の政治を変える力になると思います。
 ―― しかし、私たちが日本を旅して感ずるのは、日本国民全体があきらめてしまっているようなのですが…。
 森田 たしかに希望がなくなった日本国民の中に「あきらめ」と「絶望」とニヒリズムが広がっていることは事実です。そんな中から「このままではよくない」と考える地域のリーダーが出てきているのです。日本には希望がまだあります。
 ―― 日本はどんな社会をめざしているのですか。
 森田 戦前の日本はドイツをモデルにし、1930年代にドイツのヒトラーと同盟して戦争をやり、敗北しました。大きな失敗をしたのです。戦後はアメリカと一緒に、というアメリカに追随して生きてしましたが、これも失敗しました。経済が崩壊しました。道徳も乱れしまいました。日本国民は新しいモデルを求めています。私は、日本オランダに学ぶべきだと主張しています。
 日本国民がめざすべきは「平和・自立・調和の日本」をつくることです。平和主義の根本は日本国憲法です。「自立」とは「アメリカからの自立」です。これからの日本は自立の方向へ動きます。「調和」については、私はオランダ型の「調和社会」をめざすべきだと主張しています。この方向への国民的合意ができれば日本の再生は可能です。
 ―― 当面の経済危機を乗り切る方策はありますか。
 森田 あります。一つだけ申します。「政府貨幣」の発行です。これができれば、日本経済は立ち直ります。政界の合意をとりつけるには困難がありますが、これができれば、日本経済の再生が可能になります。    
(転載はここまでです)

  


Posted by take at 15:06Comments(0)雇用